思うままに


復旧作業の手伝い。
2009年08月01日(土)

ちょっとだけ気が済んだあたしです。

7月下旬に西日本を襲った水害。
あたしが住んでるところは全く被害はなかったんだけど、
あたしの知ってる風景が、土石流に飲み込まれた。

山口県防府市。山口市の隣の市。
夏にはサークルで海開きとかもやったなぁ。
国道262号は大学周辺から防府市に行ける幹線道路。
テレビで見た防府は、変わり果てていた。
老人ホームの建物、1階が見えない。
262号沿いと言われても、全く信じられない。
土砂しかないんだけど…。

こっちのコンビニにも募金箱が設置され、
おつりを数十円入れることくらいしか思いつかず、
とりあえず寄れば募金してたんだけど。

ニュースでボランティア活動のことを言っていた。
ネットで調べてみた。
防府に行こうと決めた。
力仕事は全く自信ないけど、それでも、何かしら役に立ちたいと思った。

昼に到着。
人数が集まり、道具を携え、送迎バスに乗り込み現場へ。
通行止めの区間に入る。
土砂にまみれた家、家、家。
ショックで涙が止まらない。
あたしの知ってる風景じゃない。

手伝うおうちに到着。
午前中は別のグループが作業していたそうだ。
おばちゃんとおじちゃんが笑顔で迎えてくれた。
…なんで笑顔なんだ…。強すぎる、このお二人。

庭の土砂搬出のお手伝い。
「大きい石が敷き詰めてあるから、そこまで掘ればいいよ」と仰ったおじちゃん。
でっかいスコップに足を乗せ、体重をかけて挿す。
石にたどり着かない。40cm以上堆積してるってことか…。
女性陣はひたすら掘り、一輪車に載せる。
男性陣は掘る方、一輪車で運び出す方、それぞれ。

「休憩にどうぞ〜」とおばちゃんが、
ゆで卵やらおにぎりやら梨やらみかんやら缶コーヒーやら…。
ありがたすぎて、もらえない…。
話を聞くと、電気・上水は通ったけど、下水がまだで、
まだ避難所生活なんだそうだ。
昼間は片づけに来るけど、18時までには避難所に必ず戻らないといけないらしい。

作業終了。
庭に敷き詰められてる石が一部見えるようになった。
でも、庭が広いから、まだまだまだまだ復旧には程遠い。
翌日以降も活動継続ということで、私たちは引き上げる。

最後に、おじちゃん、おばちゃんに「お身体に気をつけて」と、
もっと気の利いたことは言えないのか、というありきたりの言葉を伝えると、
お二人の気丈な姿・言葉に涙がこぼれてしまった。
この先の生活の不安とか考えてもストレスが増すだけ、というのもあるのかもしれないけど、
なんで笑顔で、私たちに暖かい言葉をくれるんだろう。
「ありがとうねー。確かにね、土砂が流れて来た時はびっくりしたんやけど、
 レスキューの人に引っ張って助けてもらって、命があるだけありがたく思っちょるんよ。
 がんばるけぇね、今日はありがとうね。」

防府も山口も、がんばって!
あたしも募金とか、献血とか、できる範囲でお手伝いします。

↓同じ日付の過去日記があれば、リンクが登場。↓
2002年08月01日(木) 菊ヶ浜&花火大会。
< 前   題名一覧  後 >


出雲千春[メール][RSS]↑エンピツ投票ボタンです。
My Enpituに登録できます。

カウンター。