Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2004年04月19日(月) 死へのカウントダウン

ハードディスクは、今のところはとりあえず動いている。危機的状況には変わりがないし、脈絡もなく突然落ちたりするようになったが、おそらくもうしばらくは動いてくれるだろう。僕のPCには電源の問題があって、一度電源を切るとなかなか起動してくれないのだが、そんなことを言っている場合ではない。1秒でも長くハードディスクを休ませる必要がある。だから、仕方なく電源を切って出かけてきた。

今日は、午前中に住民票と課税証明書をもらってから大学へ来た。時間がかかると思っていたら、出張所ですぐにもらうことができた。お役所仕事なんて言われ方をするが、特に問題はないものだ。なんだかんだで良くなっているのかもしれない。お役所は嫉妬の対象になるからなのか、非難されることも多いような気がするが。やはり、就職するなら公務員が一番だろうか。わざわざ大学院を出て公務員なんて、と言われることがあったが、僕は、大学院を出るからこそ、公務員なのだと思う。たとえキャリアでなかったとしても、間違いなく多くの人にかかわる仕事だ。それに、今までは誰でもできる仕事だったかもしれないが、今後、世の中の変化につれて、そうは言っていられなくなるだろう。民間に遅れはとるとしても、いずれ、キャリア以外にも大学院卒が必要とされることになるはずだ。もっとも、そんなところまでスキルを要求するようになったら、世の中終わりだと思うが。なんでそんな職にまで、あれやこれやと要求されなければならないのか。何か他人にできないことができなければ、人間として認められず、職に就くこともできないと言うのか。自分で大学院卒で公務員、なんて言っておきながら言うのも変だが、ひどい世の中になってきたものだ。

今日は、情報リテラシーのTAをやった。アルファベットを使うとかっこいいが、ようはお手伝いってやつだ。自給1000円と聞いたが、本当にそれだけの価値のある仕事かどうかは別として、それなりに大変ではあった。とにかく、1時間半、ずっと立ちつづけるだけでもつらい。しかも、その間、質問されたりすることがなければ、何もできない。とにかく何もしないのが一番つらい。あとは、情報リテラシーの話の内容にもイライラさせられる。まさか、大学生に対して、本気で「マウスの左のボタンを押すことを、クリックと言います。」なんて話をするとは思わなかった。これが今の日本の現実なのか…。大変なことだ。

ところで話は完全に飛ぶが、いまさらになって気づくのも変ではあるが、研究室という環境は、教育には適さないと思う。だいたい何かを学ぶ場合には、教材があって、それに対して何らかのテーマがあるものだと思う。自分でテーマを探して、資料は自分で探して…となると、これはもう、仕事だ。大学院は、教育機関なのではなくて、研究の機関と考えた方がよさそうだ。教育と研究をしているのではない。ただ、研究だけをしているのだ。あるいは、比重が研究に大きく偏っているのだ。教材やテーマを与えられなければ…なんてのは受動的な印象を受けるかもしれないが、この点は時間がかかるし、それに、教材やテーマを探すこと自体は、実務能力を身に付けるということにはなっても、決して教育的な効果はない。探すことで身につく知識なんてないからだ。探したものを学習することで、初めて何かが身につく。

まあ、ともかく、僕は大学院に研究をしにきたわけじゃない。ここまで来たらあきらめるってのも手ではあるが、僕にだって一応人生設計って野がある。この後は分からないが、まだあきらめるべきではあるまい。研究をしに来たのではないのだから、研究はサラッと流して、いかに自分のための時間を確保するのかが大事だ。現在はミーティングの資料を作るのに必死で自分の時間を確保できていない状態だが、研究は研究として、いかに自分の勉強をしていくかが大事だ。大学院が教育機関としてふさわしいものを提供していないことに気づいたのだから、自分自身で学び取っていくしかあるまい。大学院に僕の求めるものはない。だから、自分で探していくしかないのだ。


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