2003.06.08 (Sun) 3:17:56
これ、どこかで書かなかったかな…。チェックがついていないのだから書いてないのだろうが。
今の社会は先人たちの努力と英知の結晶だ。忘れ去られたものも多くあるだろうが、基本的に、過去の積み重ねが現在を形作っている。
当然、過去は評価されねばならない。人の評価とは別に、彼らの業績を評価し、残し、教育していかなければ、先人たちの業績は消え去ってしまうのだ。
このとき、気になることがある。仕方がないことなのかも知れないが、先駆者が過大に評価されているような気がするのだ。
人類の事績は、そのすべてが、先駆者によるものではない。たった一人ですべてを築き上げた人間などいないはずだ。どのような分野であれ、誰かが礎を築いたら、そのあとに続く人たちがいたはずなのだ。なのに多くの場合、そのような人たちや、業績が評価されていない。
たった1つの技術だけでは、ものは作れない。現代のハイテク製品は、いずれも数多くの技術を詰め込んで作られている。それらの技術はいずれも、先駆者たちの提唱したものではない。それを受け継ぐ者が、より高い領域へと昇華させたものなのだ。
先人たちの技術を学び、習得し、それをより高度なものへとしていった人々。それは、ひらめきこそ先駆者には及ばないものの、先駆者に勝るとも劣らない努力を積み重ねているはずだ。そして、先駆者を越えるものを作り出しているのだ。僕は、彼ら、あるいは彼らの業績こそが、評価されるべきだと思う。
2003.06.08 (Sun) 4:06:40