Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年01月14日(火) すべての願いは虚構へと

2003.01.15 (Wed) 0:45 Lines: 169
馬鹿馬鹿しい。
11日、あれだけ騒いでいて、結果が出たのが今日だと。
結局、僕の1人芝居でしかないということか。
意味ありげな内容も、祝福の言葉も、
すべては遠く空回りを続けるだけだ。
所詮、手段を知らない人間の意志は、
具現化できないものだ。
必要なのは強い意志よりも優しい心でもない。
世の中を渡っていける小手先の技術ということか。

強く願っても届かない。
人生のほとんどは環境によって決まる。
その人の人格すら環境によって決まる。
僕の意志なんてものは、所詮、
積み上げられた錯覚に過ぎない。
北朝鮮に生まれていたら、米帝を滅ぼせとか叫んでいたに違いないのだ。

人生の勝ち組は運が良かっただけ。
人生をうまく渡っていける人も、生まれつきの才能があって、
環境がよくて、そういう技術を習得できただけ。
本人の努力なんてのは、努力できる環境だったかどうか。
ただそれだけ。
人の力なんて、本当に微々たるものだ。
多くの人が集まれば大きなことができるように見えるが、
それは、1人ではなにもできないということの裏返しに過ぎない。

風邪は、精神にも影響を与えるらしい。
久しぶりに本格的に風邪を引いているが、
どうやら、その影響でずいぶん鬱になっているようだ。
もちろん、引き金はあるわけだが。
それが一通のメールだというあたりに、
Internet依存症の大学生の姿が垣間見える。
コミュニケーションの手段として、
ネットを否定すべきじゃないなんて、
さんざん言ったって、結局は言い訳に過ぎない。
人とまともにコミュニケーションを取れない人間は、
自分の顔も、姿形も、あらゆるコンプレックスを隠せる
この世界に逃避するしかないのだ。
ここでは、自分でない自分になれる。
決して優秀でない大学生でしかないのに、
高校生から尊敬されることだってある。
失敗すると分かっていても、励ましてくれる人だっている。
すべては甘美な誘惑であり、相互依存の結晶だ。
…失敗すると分かっているのは僕だけなのだが。
どうあっても失敗するとしたって、
決してそのような書き方はしない。
読む人が反感を抱き、そんなことはないはずだと思わせるような書き方をする。
卑怯だから、そういうふうにしか書けやしないのだ。

主観的に、感情的に書けばいい。
感情は事実をゆがめ、時には逆転させる。
人の姿なんて、感情というフィルターを通さずには見られないのだから、
こちらからそのフィルターを操作してやれば、
人の考えなんて、簡単に歪み、形を変える。

僕は失敗したし、そもそも望む権利なんてなかった。
必要な要素において僕は圧倒的に劣っていて、
それをどうにかする努力すらしてこなかった。
今だってしていない。
分かっているのだ。努力してどうにかなる人間と
どうにもならない人間がいるってことは。
僕だって、人生を捨てているわけではない。
社会人としては、努力次第で人並み以上にやっていけるだろう。
時と場合によっては、優れた結果を出せる可能性もある。
だが、ことこの件に関しては、僕は極端に劣っているのだ。
周囲の人間の優しさが、僕を勘違いさせた。
力の足りない僕を、歩み寄ることで引き上げてくれた。
それでも、背伸び以上の高さにいる僕は、
地に足がついていない以上、1人ではなにもできないのだ。
周囲の環境に依存し、環境を恨み、
しかしその環境を変えられないことに、絶望するしかないのだ。
いや、環境を変えられないなんてことはない。
ただそのために、今後の人生を捨てられないだけだ。
僕は心のままに生きることよりも、必要な技術の習得を選んだ。
心のままに生きるなんてことは、
選ばれたものたちの贅沢に過ぎない。
僕のような人間が、望めるようなことではないのだ。
心のままに道を選ぶ人たちは、
それぞれがそれ相応の代償を捧げている。
青春の時間であったり、果てしない苦痛であったり、いろいろだ。

僕は、代償を捧げることで、なにかを得ることができたはずだ。
しかし僕は、代償を捧げることを拒否した。
従って、与えられた環境の中で、環境を変えることなく、
その中から道を選び取るしかない。
例え代償を捧げることより
ずっと強い苦痛を伴う道だとしても、
僕の未来にその環境しかなかったら、僕はその道を選ばねばならない。

今日は、2限から講義があった。
今になってみればくだらないが、
1週間で最も重要な講義、だ。
眠れない夜、ひたすら妄想の中で願い続けた。
すべての願いは、空の果てで砕け散ってしまった。

講義そのものは興味深い内容だった。
モンテカルロ法という手法の基礎となる、乱数についてだった。
まあ、今やどの言語にも乱数ジェネレータくらい入っているので、
わざわざ学ぶ必要はないのかも知れないが。
まあ、それを言ったら、大学の講義に必要性などない。
必要な技術を使えればよいのであれば、専門学校に行けばよい。
それで、まったく問題はない。
単に、本質を知らないだけだ。

本質を知らないことは、重大なことに思えるかも知れない。
しかし、大学生はおろか、教官だって物事の本質を知っているとは思えない。
本質と言っても単に数式で記述しただけで、
それは挙動を示しただけであり、数式が本質とは言いきれない。
その答えは哲学的なものかも知れないし、
数式で表せる数学的なものかも知れない。
あるいは、人類の知らないような事柄なのかも知れない。
そんなこと、いつまでたっても、誰にも分かりはしないだろう。
とは言え、数式で挙動を表現することが
極めて重要であることは、現代の科学技術の発展を見れば一目瞭然なのだが。

3限は国際交通経済学。
4限は国際マーケティング論。
火曜日は、2限に限らず、
上記の意味での「重要な講義」が多いのだが、
見事にすべて空振りに終わった。
5限では、教育用計算機室が他の課程に使用されているという
ちょっとしたハプニングがあったが、
だからどうしたわけでもない。
結局、担当教官が話を付けて終わりだ。
その後も、環境としては悪くなかったが、
僕にはなにもできやしなかった。
距離だけ近くても、僕にとっては何の意味もないのだ。

帰るときは、いろいろな都合で1人で帰ることになった。
少し寂しく感じたが、
おかげでJavaの勉強がはかどったことは皮肉だ。
そもそもアプレットなど難しいものではないから、
簡単なAWTの使用法くらいは理解することができた。
プログラミングは手を動かせ、などと言うが、
普通の脳味噌を持っているなら、
本を読んでいるだけでもある程度理解できる。
手を動かさなければなにも分からないなどと言うのは、
教える方の頭が悪いだけだ。
普通の頭なら、教科書を読めばだいたい分かる。
少なくとも、2つ目以降のプログラミング言語であれば、
それでも必要最低限の知識は得られる。
速く確実にプログラムを書くためには、
どうしても修練が必要だとは思うが。

前日か前々日に載せたJavaアプレット、
極めて細かいところだが、修正を加えた。
もし見られる環境の人がいたら、見てやってほしい。
JDKをインストールしている人、もしくはIE以外のブラウザを
使っている人なんて、そうはいないと思うが。
テキストフィールドに極めて簡単なラベルを付けて、
初期値を入れて、グラフの最大値を表示するようにしただけだ。
ちなみにグラフは、時間変化によるLCR回路の電荷の変化を示す。
横軸が時間で、縦軸が電荷だ。

家庭教師の話だが、生徒はやはり、高校をやめるようだ。
入った頃はそれなりに優秀だったのに。
僕のような教師がつくと、こうなるってことだろうか。
指導力のない教師についた生徒は、不幸だ。

風邪の症状は悪化の一途をたどっている。
鼻水がとどまるところを知らない。
鼻だけでなく、目にも影響が出ているようで、
目に少し痛みと、重さのようなものを感じる。
眼圧が上がっているのだろうか。
鼻から目へ、ウイルスがうつっているのかも知れない。

というわけで、少しでもましな状況にするため、
とっとと寝ることにしよう。
さすがに、家庭教師ということで
寒い中、生徒の家まで歩いたことは、
風邪の身体にとどめをさしたようだ。

さすがに、熱も出ている可能性がある。
これで熱が出たら、何年ぶりの発熱だろう。
少なくとも、2001年の5月から日記を書いていて、
熱を出したという記述はないような気がする。
それよりも前以来、ということだ。
これは、免疫力の低下を示すのか、
不摂生ということを示すのか、運動不足なのか、
何とかは風邪引かないと言うから喜ぶべきなのか。

とにかく、寝よう。
寝ないことには、体を休めることなどできはしない。
大学を休めば別だが…。

2003.01.15 (Wed) 1:45


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