2003.01.06 (Mon) 16:16 Lines: 218 昨日の分も更新しています。 たぶん、そっちの方が今日の分よりマシなできになっているので、 良かったらご覧ください。
今まで、拉致問題でどうしてここまで大げさに騒ぐのか、 というような書き方をしてきたが、今日は少し違った形で。
今日、僕は、 自分が拉致される夢を見た。 別に、食うにも困らず、家族もいて、 環境はそれほど悪くなかった。 ただ拉致されて、自分は今、 北朝鮮にいるのだという感覚だけが、強く自分を支配していた。
それだけで、怖かった。 別にパソコンがあればどこにいてもいいなどと思っていたが、 パソコンのことなんて考えなかった。 そんな環境でも泰然としている父、 あきらめているのか、あれこれと動き回る母、 どこにいようとまったく関係のない、脳天気な弟。 そんな中、僕は1人で恐怖していた。 なんとも身勝手な夢だ。 自分1人で怖がっているなんて、あり得ないのに。 そのまま、恐怖のあまり目が覚めた。 昨日はムダに長く起きていて、 寝たのは確か、4時半か5時頃だ。 起きたのは7時半なので、3時間も寝ないうちに目が覚めたわけだ。 常識的に考えて、自然に目が覚めたわけではない。
僕の夢はひどくおぼろげで、 目が覚めた瞬間、手から砂がこぼれ落ちるように、 どんどん記憶が消えていく。 しかしこの夢は、比較的消えなかった方だ。 それだけ、僕の心に強く恐怖が染みついたのだろう。 ちなみに、今回に限ったことではなく、 僕はいつも、悪夢しか覚えていない。 強い恐怖で、即座に目が覚めてしまわない限り、 夢など忘れてしまうからだ。 やはり、記憶障害なのだろうか。 知人には、1時から1時半まで、 まるでテレビのプログラムのように夢を見る人もいるようだが。 それに、鮮明な夢を見るという人は多い。 僕の場合は、とにかくなにがなんだかよく分からない。 暗闇に閉ざされているわけではないが、 かと言って、はっきり見えるわけでは、決してない。 ひたすら断片的な状況だけが、細切れに見えてくるのだ。 それがなおさら、恐怖を煽るのかも知れない。
世の中の人は、この僕の夢のような状態で、 拉致被害者の人のことを考えているのだろう。 他人のことを自分のことのように思い、強い恐怖で打ち震えるのだ。 ニュースで流れるまでは、一顧だにしなかったくせに。 ある意味、すごいことだと思う。 他人のことを、ここまで強く思えるとは。 しかし、断片的な情報だけで、 そこまで強く感情移入していいものだろうか。 僕は、ただ恐怖しかない夢の中では、恐怖しか感じることはできなかった。 しかし、現実は違う。 自分の意志次第で、多くの状況を見て取ることができる。 恐ろしい状況と思われても、そればかりではないはずだ。 それは、拉致された被害者が北朝鮮に戻ることを口にしていたことからも分かる。 関係者ならともかく、それ以外の人々は、 ある程度冷静に見る必要があるだろう。
それにしても、感情的な判断とは恐ろしいものだ。 物事の重要度に、中間がない。 どうでもいいか、強い感情の対象か、それしかないのだ。 まあ、報道がそうなっているから仕方ないとも言えるが、 悪い報道が現状としてある以上、 自分自身で情報の取捨選択を図る必要があるだろう。 ちなみに僕は、そもそも情報にあまり多く触れていない。 望んでしているのではなく、単に怠慢なだけだが。 しかし、おかげであまり感情的な報道の影響は、 受けていないつもりだ。 ただ、強い調子で報道されていることよりも、 軽く流されている報道に対する注意が弱くなっているのは事実だが。 報道がしている情報の取捨選択はあまり信用できない。 積極的に情報を集め、取捨選択は自分自身でなさなければならないと思うのだが。
ちなみに、父は報道機関に勤めている。 だから、僕は昔は、非常にマスコミが好きだった。 そしてだからこそ、マスコミの欠点が際だって見えた。 父はこんな業界にいるのかと、暗然としてしまった。 今は、それが正しいのかどうかは知らないが、 多くのマスコミには多くの問題があるが、 父は、その中で非常によい仕事をしていると思っている。 あくまでも、思っているだけだ。 根拠はあまりないが、あえて言うなら、 八戸という場所とマスコミの問題とは、 あまり関係なさそうだということだろうか。
そう言えば、八戸新幹線は意外と好調らしい。 どうせダメだろうと思っていたので、本当に意外に思う。 需要予測が適切だったのか、単に年末年始にぶつかったからそう見えただけか…。 まあ、いずれ結論は出る。 僕の知る限り、最大の問題はストロー効果だが、 新幹線では、その影響は小さいだろう。
ちなみにストロー効果とは、 本四連絡橋で良く見られるのだが、 橋を繋ぐことで過疎傾向の地域を発展させることを狙ったのに、 逆に、過疎・過密傾向が加速されることを指す。 具体的には、四国と本州を結んで、 四国の発展を狙ったのに、 本州の人は本州で買い物をして、 四国の人は四国の人で、やはり便利な本州へ向かうという、 まるでジャイアンの理屈のような話だ。 …まさか、知らない人はいないと思うが、 ジャイアンの理屈というのはこの場合、 「お前のものは俺のもの。俺のものも俺のもの」という、 極めて有名な言葉を指す。 おそらく、この言葉とビートたけしの言葉、 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉は、 現代の日本人には、古代の哲学者の言葉よりも浸透し、 受け容れられていることだろう。 どちらもたけしという名前なのが興味深い。 結論づける必要はないと思うが、 四国の人も本州の人も、みんな本州で買い物をするということは、 四国の市場がますます縮小することにつながる。 このようなことを、大きな市場が小さな市場から 消費者を吸い上げているように見えるため、ストロー効果と呼ぶのだそうだ。
で、八戸新幹線でその影響が小さそうだというのは、 単に新幹線が高いからで、別にそれ以外の理由はない。 専門家ならいろいろ言えるのかも知れないが、 残念ながら僕は、講義で交通を学んだ程度でしかない。 それならばすでに専門家並の知識を持っていても良さそうなものだが、 残念ながらそれほどの知識はない。 交通需要予測の基本手法、四段階推定法などは学んだのだが…。 ちなみに、この日記に書いてある専門的な知識はほとんど、 その道の人から見れば基本中の基本で、 「なにをそんなにえらそうに」と言われても反論できないレベルのものだ。 もしなにがなんだかサッパリ分からなかったとしたら、 それは読者のせいではなく、僕の責任だ。 そもそも、僕は内容についてなにも述べていないことがほとんどなので、 どんな天才だって分かりようがない。
ということで、復習も兼ねて少し書いておこうと思う。 あくまでも復習なので、ちゃんと勉強しようと思う方は 大学のWebページなどを参照して欲しい。 基本だけに、多くのページに情報がある。
四段階推定法は、 あまりに多様でわけが分からない交通を、 四段階に分けて考えようとするものだ。 その各段階に様々な技術があって、 結果として交通全体の予測ができるようになっている。 各段階に名称などがあるのだが、 さすがにそこまで覚えていない。 覚えているべきではあるのだが…。 まあ、僕のような似非学生は、 ノートを見て思い出せればそれでいいのだ。 …我ながら、実に投げやりだ。
まず、全体の交通量を予測。 これは、ある地域からある地域までの交通量を、 2次元のマトリックスにして表現する。 そこから、どんどん細かくしていく。 全体の交通量が第1段階で、 各地域から各地域までの交通量が第2段階だ。 これには、OD表というものが用いられる。 何度も述べるように、詳細については、 ある程度正確な記述が期待できるページを参照して欲しい。 それを調べてここに書くのは、面倒なので嫌だ。 …ああ、学生にあるまじき態度。 そもそも、ノートを見ればこの程度のこと、書いてあるのだが。 ちなみに、地域間交通は、 その距離に反比例し、人口に比例すると考えるのが妥当なので、 確か、重力モデルが用いられるはずだ。 別名Gravity Modelと言うのだが、 これは、物理学の万有引力の法則をそのまま用いている。 引力は、互いの質量に比例し、距離に反比例するというやつだ。 ここで引力は交通量、質量は人口、距離は道のりだ。 違ったかな…。重力モデルが使われるのは、ここではなかったかも知れない。
第3段階は、そのモードの選択。 四国から本州に行く場合、 船もあれば、飛行機も考えられる。 泳ぐのは現実的でないので、検討から外すのが普通だろう。 もちろん、ミサイルにへばりついて海を越えるなどというのも却下だ。 自家用船舶なども、公共交通と関係ないので外しているはずだ。 もちろん、自家用船舶による交通が全体の中で 一定の割合を占めるなど、特殊な事情があれば別だ。 例えば、家から駅まで行くのに、徒歩を外すのは不自然だ。 ここに、橋を付け加える。 確か、ロジットモデルとかいうモデルを用いるはずだが…。 まあ、いくつかモデルがあって、必要に応じて使われているとだけ書いておこう。 ちなみに、昔は犠牲量モデルと言って、 飛行機を使うとお金をこれだけ消費し、時間をこれだけ消費する。 船の場合、お金はこれだけ、時間はこれだけと値を出し、 それぞれの犠牲量を比例定数としてかける。 その結果が、それぞれのモード選択だという考え方を用いていたようだ。 だが、最近はあまり使われていないらしい。 犠牲量モデルが良くないと言うよりも、ロジットモデルが優秀なのだろう。
第4段階は、そのモードの中での選択。 車なら、一般道や高速道路。 電車なら、ローカル線や新幹線。 船なら、高速船や定期船。 飛行機は…、選択の余地、あるのだろうか。 まあ、一般には車の場合に検討されることが多い。 他の場合、遠ければ新幹線で、近ければローカル線だというように 比較的分かりやすい場合が多いからだ。 車の場合は、ルート選択など、複雑な状況がある。
ダメだこりゃ。 なんの説明にもなっとらんわ。 まあ、2割くらいは合ってると思うので、 だいたいこんなもんだってことであきらめて欲しい。 必要であれば調べてください…。 この四段階推定法はいい加減なので、 くれぐれも、これを参考にするようなことはやめてください。 この内容が不正確であることを、自信を持って保証します。 …堂々となにを書いてるんだか。 だいたい、第1段階は生成、分散、集中…だったかな? とにかく、分かりやすいように、そのような名称が付けられている。 それをすべて忘れている時点で、説明なんてできるはずもない…。 そんなこと言ったってある程度自信あるんだろ、とか思わないでください。 本来なら公開しちゃいけないレベルです。これは。 ならするな、と思われるかも知れませんが、 書いたものは公開する主義なので…。(ダメだ…)
ま、まあ、 一昨日あたりまでの日記よりは明るくなったってことで許してください。 それでは、また明日。 …更新するのかよ。 保証はしませんが、Ragnarokを一次封印したので、 その封印が解かれなければ、書くでしょう。 2月から日記を書いていて、 その日記の更新遅滞は、100%、すべてRagnarokのせいなので。 あ、船に乗ってたってのもあるなあ。
ああ、いつの間にか敬語に。 あまりに申し訳なくて…。
2003.01.06 (Mon) 17:32
ちょっと追加。 確か、正月に初めて見る夢が初夢だったはず。 ってコトは、悪夢が初夢か。 今年はどういう年になるのか。 迷信などは信じない方だが、どうなんだろう。
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