Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年01月04日(土) 人の断片から見えるもの

2003.01.06 (Mon) 3:01 Words: 2,085 Lines: 95
土曜日か…。
まずいな。新聞すら読んでいないから、
書くことなんて本当になにもない…。

この冬休みは、本当に人との接触が少ない。
一方で、ネットでの接触は非常に多い。
ネットゲーム、年賀メール、コミュニティサイトなど…。
一体、いつからこんなにネットでのコミュニケーションが好きになったのだろう?
気付けば、完全にはまっていた。
他の人がどう思っているのかは知らないが、
少なくとも僕は、ネットゲームをやるのは
人とコミュニケーションを取れるからだ。
それが最大の醍醐味だし、それを除けば、
ただのゲームでしかない。
それがあってもただのゲームでしかないと思う人がいても、
僕には否定できないが…。
しかし、人との会話を単なるゲームだとは、思いたくないものだが。
大げさに言えば、相手の人生にすら、触れることができるのだ。

人間の心理は、考えれば考えるほど意味不明だ…。
心理学は、ある一定の解答を示しているが、
だからと言って、それでなにか分かるほどのものではない。
断片的な知恵、工夫、技術は無数にあるが、
そこから何らかの法則を導き出すことは、未だなされていない。

人間は、底が見えない。
自分も人間だし、相手も人間なのだ。
相手は自分と同じだけの大きさを持っている。
相手のすべてを理解したければ、その人が生きた時間をすべて体験しなければならない。
だから、決してすべてを知ることなどできない。
どれほど努力をしても断片的にしか見えない世界。
しかし、その断片をいろいろと取りそろえると、
様々なことが見えてくる。
その人の考え方、話し方、信念などは、
今まで僕が見てきた断片と照らし合わせることで、
1つのパターンとなる。
人はそれぞれ異なるのだから完全にパターンで分けることなどできないが、
それでも、その人を理解する縁(よすが)となる。
僕のすべての人生経験や、コミュニケーションの記憶と照らし合わせることで、
たった1歩だけ、その人に近づくことができる。
しかしその1歩は、他の人にできない、僕にしか踏み出せない1歩だと思っている。
他の人は、その人なりの方法を考えているだろう。
しかし、僕は僕の記憶に基づいて行動しているのだから、
僕が人を見る目は、僕だけのものだ。

なにやら意味不明の文章になってしまった。
やはり、この時間では脳味噌が眠ってしまっているようだ。
なにもこんな時間に更新しなくても、
という、内なる自分の声が聞こえる気がする。

断片から、どこまで人を見通せるか?
ネットでのコミュニケーションは、直接会うコミュニケーションよりも、
それを強く意識させる。
直接相手を目の前にすれば、
相手はすべてを隠すことはできない。
口調、表情、目の動き、その他、ありとあらゆるものが、
ありとあらゆる情報を吐き出す。
その情報は、逆に、僕の口調や表情によって、
簡単に歪み、形を変える。
それが人と人とのコミュニケーションかも知れない。
しかし、直接会えば、それは「僕に対するその人」でしかなくなる。
ただでさえ何重にも仮面をかぶった人間に、
さらにもう1枚、仮面を重ねさせることになる。

とは言え、ネット上でも同じことだ。
いや、より分厚い仮面をかぶることになるとも言える。
直接会えば、どんなに仮面をかぶっても、
基本的には自分そのものを相手の目の前にさらしているのだ。
とても、すべてを隠し切れるものではない。
身体的な特徴だけでも、いろいろなことが分かるものだ。
もちろんそれは、正しい理解だけでなく、先入観にもつながる。

それに対して、ネットでは本当に限られた情報になる。
取得の方法によって無限の情報が得られる、直接的な応対とは違う。
本当に、「情報量」という定義によって測れる、
わずかな情報によってのみ、コミュニケーションを図る。
だからこそ、僕はおもしろいと思う。
ここは、理想の世界。
隠したい情報は決して伝わらない。
身体的なコンプレックス、トラウマ、くだらないトラブル。
ただ、その人が言いたいことだけが、僕に伝わる。

だから、誰もが純粋に見える。
本当はそうでないのに、あたかもその主張こそ自分であると、
言えるほどに、その人がクッキリとしてくるのだ。
それは本当のその人ではないが、その人の一面ではある。
ほんのわずかな要素。ただその人が他人に見せたい部分だけを取り出してくる。
すべては分からないが、その人の価値観、倫理観は見えてくる。
身勝手さは見えないが、身勝手な価値観は見える。

それでも、その人のすべてが見えるわけではない。
この日記をすべて読んだからって、僕という人間を理解できるわけじゃない。
ここの僕は、他に向けている自分よりも、ずっと露悪的だ。
それは僕の一面だが、すべてではない。
人を殺す方法について延々と語るなんて、ここ以外ではあり得ないことだ。
語ることそのものがないだろうし、
その気になっても、そんな機会はない。
そもそも、ほとんどの人は、言いたいことを言えないのだ。

とにかく、直接会うのとは、違う姿が見える。
要は、そういうことだ。

我ながら意味不明だ。
更新はこの日の分だけにしておこう。

2003.01.06 (Mon) 4:27


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