2002/09/30 22:12 文字数:7,038字 彼女が髪を切っていた。 …いや、単に下ろしただけだろうか。 ポニーテールにしていたのをやめて、まっすぐ下ろしていたのだ。 僕はそういう女性の変化には 極端に疎いが、これにさすがに、見た瞬間気づいた。 かなりドキッとした。 別に狙ったわけではなく、本当に偶然、 朝、試験を受けに来たとき、彼女の隣に座った。 そのとき、横にいる彼女を見て何事かと思った。 …まあ、僕は狙っていないが、一緒にいた友人が なにを考えていたのかは分からない。 何か考えていたのかも知れない。
まあ、それと比べればどうでもいいことだが、 結構ショックなできごとがあった。 自転車が盗まれたのだ。 鍵をかけ忘れたのが悪いのだが、 それにしたってまだ新車だ。 しかも、あえて少し高めのものを買ったので、ショックは大きい。 考えてみれば、結構物騒な場所ではあった。 自転車の一台や二台、盗まれても不思議はない。
さて、どうするか…。 新しいものをまた買うのか、それとも…。 最近、出費が激しいから少し節約しなくてはならないのだが。 とりあえず、暇を見て盗難届を出そうとは思う。 …それで見つかるとは思えないが、気休めだ。 あ、自転車の防犯登録の書類がない。 まさか、こんなことになるとは思わなかったからな…。 管理が甘かった。 最近、扱う書類がどんどん増えて、管理が甘くなってきた。 気をつけるようにしないと…。 不必要な書類はどんどん片づけなければ。
今日は、流通情報工学実験の試験という、 妙な試験があった。 実験科目の試験というのは、僕は初耳だ。 知人に当たってみても、そういうことをしている大学はないようだ。 まあ、たまにはあってもいいかも知れないが。 しかし、受けてみたのだが、なんだか感想文のようなものを求めていた。 プリントが一枚配られて、 実験で扱った項目を2つ挙げ、その項目になぜ興味を抱いたのか答えよ、 という、興味を抱くのが当然というような設問だった。 実際はこれほど極端ではなかったが、まあ、要旨はこのような感じだ。
僕は、アナログ・コンピュータと実験計画法だ、と書いた。 アナログ・コンピュータは、コンピュータについては興味があったのに、 見たことすらなかったからで、 実験計画法は、その陰にある話がおもしろかったからだ。 7月18日の日記に書いているので、 暇な方は見てみてほしい。 フィッシャーという一人の天才がどうのこうのという話だ。
今日は久しぶりにコーヒーを飲んだので、 なんだか調子がいい。 自転車を盗まれたことはショックだが、もうそのショックも癒えた。 ものに動じなくなったのは単なる強がりかと思っていたが、 この程度ではなんとも思わないってことは、 少しは精神的な強さも身に付いたのかも知れない。 まあ、自転車を盗まれて動じないからって、 別に何にもなりはしないが。 とりあえず、そこで感情的になっても、何にもならないことは確かだ。 冷静に状況を判断すれば、 取るべき行動はいくらでも考えられる。
その実験の試験は三十分程度で、 メインは後期のガイダンスだった。 後期にはゼミナールがあり、4年次にはかの有名な卒業研究がある。 だが、この卒業研究が妙だった。 卒業研究のテーマというのは、自分で選ぶものではないだろうか。 僕は、そう思っていた。 ところが、リストが配布され、 そこに卒業研究の一覧が記されていたのだ。 …残念ながら、僕が自分で考えるよりも おもしろそうな研究テーマがズラッと並んでいた。
全部あわせて57項目あったが、 僕は、群行動再現シミュレーションをテーマに選ぶことにした。 雁行などをシミュレートし、ディスプレイ上に表現するというものだ。 なにがおもしろいって、プログラミング言語にJAVAを使うところだ。 はっきり言って、雁行なんてどうでもいいと言っていい。 興味がないわけではないが、雁行だけだったら他のテーマを選ぶ。 他にも、インターネットとJAVAを利用した 音声聴取実験システムの開発なんてのは、なかなかおもしろそうだと思う。 …雁行と比べると、遥かに難しそうだが。 ちなみに、雁行というのは、鳥の一種であるガンの動きのことだ。
他にも、全周球形スクリーンという、球形の玉の中に ディスプレイがあるという、おもしろいシステムも、うちの大学にはある。 SPHEREという、ストレートだがすばらしいネーミングがなされている。 ヴァーチャル・リアリティに使用するものだ。 これもおもしろそうだが、どう考えても人気が殺到することは間違いない。 こいつのおかげでJAVAがかすむ、というのはあるが。
卒業研究か…。 まだ少し時間はあるし、しばらくこの日記上で考えてみようと思う。 とりあえずつらいとか楽だとかいう理由で選びたくないとは思う。 楽だ、というのはもちろんだが、つらいから、というのも嫌だ。 自分の身になるテーマではなく、やはりやって楽しいテーマを選びたい。 楽しいテーマなら、例え身にならなくても仕方ない。 そして、楽しいテーマなら、ある程度厳しくてもやり遂げることができるだろう。
ちなみに、彼女はJAVAの経験者だ。 「俺と一緒に雁行をシミュレートしない?」と誘ってみたが、 「でも、JAVAは難しいから…。」とまじめにかわされてしまった。 …冗談のつもりだったのだが。 このセリフを本気に取るとは思わなかった。 まあ、応対がまじめなだけで、ちゃんと分かっているのだとは思うが。
しかし、例えば彼女がここで、 数字表象空間の異文化比較、というテーマを選んだとする。 別にこのテーマ自体は悪いものではないと思うが、 彼女は高専で、プログラミングを使った卒業研究を選んでいる。 今さらこんなテーマを選んで、大学になにをやりに来たのだ、ということにもなる。 まあ、もともと彼女は僕の理解の範疇を越えているから、 どんな選択をしても不思議ではないが。
ちなみに、数字表象空間の異文化比較というのは、 数字というものを人間がどう認識しているかという研究だ。 分野としては、認知科学に属する。 僕のやりたいこととはずれているが、おもしろそうなテーマではある。
あと、おもしろそうなテーマとしては、 チームマネージメントに関する研究がある。 自分がやる気はないが、成果はぜひ見せて欲しいものだ。 特に説明の必要はない気がするが、簡単に言えば プロジェクトを実行するとき、チームをどのように運営するかという 方法論の研究をするらしい。 知っていると差を付けられる知識のような気がする。 当たり前だが、仕事は一人でするものではない。 プロジェクトは、かなり多くの人間が関与する。 やはり、プロジェクトXのファンとしては憧れるものがあるのだ。
そう言えば、前期の成績が少し出ていた。 少なくとも、発表された科目は、すべて単位を取っていた。 良かった良かった。 まあ、これからが問題だが。 特に必修科目は、落とすと人生が変わりかねない。
あとから見ることを考えれば、 今日の日記のタイトルは、卒業研究とでもしておくべきなんだろうか。 でもまあ、一日で一番印象に残ったことを記しておけば問題ないだろう。
ちなみに、今日も久しぶりにコーヒーを飲んだ。 だから、前と同じ症状が現れた。 手の震え、緊張、その他だ。 どうやら、彼女とは関係なく起こる症状のようだ。 昼食を摂ってしばらく落ち着いたら、この症状も落ち着いた。 いったいなんなのだろう? 朝食を抜くと起こるのかと思っていたが、 今日は、チキンラーメンという手抜きの朝食とは言え、 一応食べていないわけではない。
そう言えば、ハーゲンダッツを食べた。 フレンチコーヒーバニラのことは書いただろうか。 コーヒーとバニラが半分ずつ、どっちつかずでいまいちだった。 そして、今日食べたのがマロングラッセ。 粒が入っているハーゲンダッツはいまいちだと思っていたのだが、 このマロングラッセは、むやみにたくさんの粒が入っているのではなく、 ちょうどいい配分になっていた。 そのため、粒も楽しめたし、アイスクリームも十分堪能できた。 また買ってもいいと思ったが、期間限定の商品らしい。 あとは、また新しく発売された、ラムレーズンを食べれば再び制覇だ。 レーズンは好きなので、多少入りすぎていても問題はないだろう。 非常に楽しみだ。 …こんなことをしているから、お金がどんどんなくなるのだろうか。
そう言えば、Operaの機能を調べていて、 おもしろいものを見つけた。 どうでもいいと言えばどうでもいいのだが、 アクセス解析の無効化機能だ。 アクセス解析は、このエンピツにそもそも標準装備されているし、 それとは別に、CGIBoyなどのプログラムでアクセス解析をしている人は多い。 ところが、このブラウザはそのアクセス解析のうち、 訪問履歴をサーバに送信しないように設定できるのだ。 これで、自分がどこから来たのか、相手には分からなくなる。 どうでもいいと言えばどうでもいいが、 新規ウインドウを開いてURLをコピペしているヘビーユーザには重要な機能だと思われる。
あと、そのエンピツのMy Referer機能を使っていたら、 おもしろい検索ワードできている人がいた。 ライティングソフト、コピーコントロールCD…。 どう見ても、コピーコントロールCDをコピーできる ライティングソフトを探しているとしか思えない。 これは、僕の知る限りClone CDだけだ。 このソフトは、対応しているCD-Rドライブでないと動作しないので注意が必要だ。 確かRAWとかいう名前の機能だったが、 それほどメジャーな機能ではないので、箱を見ても書いていないだろう。 …興味を持って調べたことはないが、たぶん。 だいたいのCD-Rドライブには備えられている機能と言われている。 エラーがあろうがなにがあろうが、とにかくそのままコピーしてしまうという機能だ。 エラー修正なども一切してくれないので注意が必要だが、 コピーコントロールCDをコピーしようとする人は、エラー修正など考えないだろう。
それから、MDI Browser…。 なんと、この検索ワードの第二位だ。 僕も偉くなったものだ。 ちなみに、日本語の第二位であって、 全世界から検索すると、6位に落ちる。(Googleの場合) ちなみに、栄光の第一位は当然、 このMDI Browserを配布しているページだ。
余談だが、Googleのキャッシュに保存されているこの日記が更新されていた。 前は7月31日と8月3日が保存されていたが、 最近見てみたら9月7日になっていて、 今日確認してみたら、今度は9月28日、つまり一昨日になっていた。 僕の書いたものがGoogleのハードディスクに保存されているというのは、 なんとも妙な気分だ。 ちなみに、一週間くらい前からWordで書くようにしているので 僕のハードディスクにも登録されているのだが、 それ以前の日記は、このエンピツのサーバ上にしかない。 結構危うい状況ではある。 まあ、もしなくしたら泣いてあきらめるだけだ。 今のうちに、送ってもらおうかな…。送ってくれるのかな…。
流通情報工学実験の試験では、 卒業研究の話以外に、オリエンテーションの話もあった。 企業見学に行くのだ。 ちなみに、そのための実費として2000円を徴収された。 僕は、自分の分以外に友人の分も払った。 あとで確実に返してもらわなければ…。 ちなみに、CFSに行くらしい。 前にこの日記に書いた、慢性疲労症候群ではない。 そうではなくて、Container Freight Stationだ。 港湾でコンテナへの荷の積み卸しを行う場所だ。 Googleで検索すると、慢性疲労症候群どころか、 コンバットフライトシミュレータ(Combat Fright Simulator)にも負けるが、 それでも、この施設は、港湾では重要な施設なのだ。 …CFSがない港湾もあるが、まあ、それはそれ、ということで。 ちなみに、コンバットフライトシミュレータというのは、 マイクロソフトが開発したゲームだ。
それにしても、港湾のCFS、病気のCFS、それにゲームのCFS…。 なんと接点のない三者なのだろうか。 ここまでバラバラだと、むしろおもしろい。
それから今日は、昨日日記に書いた、 友人のPCのセットアップを行った。 成り行きで、僕がやることになってしまった。 結局、BIOSの書き換えなどは行わなかった。 それでもセットアップは正常に終了したが、 おかげで、彼のPCはカメラもジョグダイヤルもメモリースティックも使えなくなってしまった。 それではもはや、彼のPCをVAIOとは呼べないだろう。 彼はそれでいいようだったが、本当にそれで良かったのだろうか…。
時間がなかったのでドライバをまったく更新しなかったのだが、 手をつけたなら、そのくらいは責任を持つべきだったかも知れない。 おかげで彼のPCは、 解像度が640*480で、色こそ16bit出ているものの、 音は一切鳴らない。 ディスプレイドライバはWindows標準で、 サウンドドライバはなにも入っていないためだ。 一応、ドライバが置いてあるWebページだけ教えたのだが…。
それは、そのあとに塾の講師という仕事があったためだ。 弟がサッカーをやりたいとかいうふざけた理由で代わってくれと言うのを、 心優しい兄は快く承諾したのだ。 心が広すぎて涙が出てしまう。 弟も、もっとこの心の広い兄に感謝して欲しいものだ。 たぶん、こうやって心が広いとひけらかさなければ、 少しは尊敬されるのだろう。 …いや、かえってバカにされるかも知れない。
とにかく、大仕事だった。 彼のPCはひどく不調で、 起動する瞬間にフリーズして落ちるほどだったからだ。 なんとかなだめすかして起動させ、そのままWindows 2000のインストールをスタートした。 そうしたら、何かの手違いでドライブをフォーマットできず、 そのまま上からWindows 2000を書いてしまった。 おかげでハードディスク容量が足りなくなって、非常に困ってしまった。 まあ、最終的に問題はなさそうだったのだが。
それにしても、サポートページを見てびっくりした。 あれだけある特殊なデバイスの、すべてのドライバを準備しているとは。 さすがSONYだ。 Librettoは、カメラもスマートメディアドライブもあきらめなければならないと言うのに。 ちなみに、Librettoのカメラなんかなんに使うんだと思うかも知れないが、 飛行機の中の暇つぶしと、彼女と遊ぶときに結構役に立ってくれた。 Librettoのカメラは僕の、唯一の彼女の写真を撮ることに成功したのだ。 隠し撮りすれば今のデジカメだったらいくらでも撮れると思うが、 いくら悪趣味の僕でも、さすがに隠し撮りはしたくない。 頼めば撮らせてくれるかも知れないが、それはそれで嫌だ。 まあ、もし撮らせてくれるとしたら、 SDカードに入っているデータはすべて消去し、 データサイズなんて関係ないから、無圧縮の最高画質で撮ることは間違いない。 そうすると、写真1枚で5MB以上になるが、 そんなことはたいした問題ではない。
ドライバが一通り準備してあるのはいいのだが、 その彼は、Air H”を使って通信している。 今は知らないが、昔のAir H”の通信速度は32kbpsだ。 ADSLの速度が1.5Mbps、あえて単位を直せば、1536kbpsだ。 ISDNでも64kbpsの速度が出る。 通常の電話によるモデムでも56kbpsだ。 この通信速度の遅さが分かるだろうか。 これでそれだけのドライバをダウンロードするのは大仕事なのだ。 余談だが、僕の友人が使っているFTTH、通信速度は10Mbpsだ。 あえて単位を直せば、10240kbpsにもなる。 なんと、その彼の通信速度を30倍してもまだ足りない。 なんせ、秒速1Mbytesだ。どっかのソフトではないが、まさに驚速だ。
それにしても、カメラとジョグダイヤルとメモリースティックが死んでも、さすがはVAIOだ。 その処理速度は驚嘆に値する。 決して新しい機種ではないにも関わらず、十分なスピードだった。 Windows Meの時は不正終了を繰り返したせいなのかガタガタだったが、 OSを入れ直したら、その動作は機敏そのものだった。 まあ、Windowsが機敏なのは、いつもインストール直後だけなのだが。 その後も機敏に動作し続けるかは、使い方とPCの性能によるだろう。 彼は、気を使ってPCを使うタイプではないので、 きっとそのうちパフォーマンスが落ちてくるだろう。
ちなみに、昨日は右下のアイコンの話を書いたが、 デスクトップのアイコンも、あまり並べない方が起動を速くできる。 彼はデスクトップに40個くらいアイコンを並べていたが、 使わないものは別の場所に移した方が良いだろう。 あと、細かい話ではあるが、 壁紙は、使わない方が速くなる。 使っても、アクティブデスクトップ機能は使わない方が若干速い。 大差ないと言ってしまえばそれまでだが。 ただ、JPEG画像を使いたいときは、 一度IEか何かで表示して、それを壁紙に設定するようにすると良い。 そうすれば、JPEGをBMPに変換して壁紙にしてくれる。 アクティブデスクトップ機能を使わずに、JPEG画像が壁紙になるのだ。
明日は、2限から5限まで講義がある。 しかも、台風直撃だ。なるべく早く寝たい。 家庭教師は休みにさせてもらったが…。 それから、Final Fantasy VIIIを入手したので、 早いところ使えるようにしておきたい。 …動くかな。
2002/10/01 1:28
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