2002年06月21日(金) |
実験のレポート / デート? |
2002/06/21 3:37
やはり、実験のレポートは普通のレポートとはきつさが違う。 パターンが決まり切っている分、書きやすい部分はあるのだが、 それでもやっぱり実験は実験である。 量は多いし、考察と言われても困る。 特に今回の実験は、方案から自分たちで立てたのだが、 楽をしようと思って極めて簡単な実験にしてしまったために、 逆に実験結果から読みとれることが非常に少ない。 当然、そこから考察して導けることはさらに少ない。 正直、僕の能力では、実験の方案から発表まですべてこなすのは無理である。 まあ、無理だからこそ授業として扱うのだとは思うが。 ちなみに、考察などは自分でやるのだが、 方案作成と発表はグループで行う。 それがせめてもの救いなのだが、リーダーがいないために 話し合いをしてもまったくまとまらない。 と言って自分がリーダーになろうとも思わないし…。 なかなか難しい問題である。
とまあ、弱音を吐いているのだが、 これは実は準備段階で、正式なレポートではない。 一度実験を行った段階でとりあえずレポートを仕上げ、 不足の部分を検討して、もう一度実験を行い、 それから正式のレポートを書き上げるのだ。 つまり、完成版のレポートを書くのはもっと大変だということだ。 むう…。
最近、My Refererに他の人の日記が入っていることがよくある。 これはいったいどうしたことだろう? まさか、マイエンピツを使わずに、僕の日記を直接お気に入りに登録しているのだろうか。 んなことあるわけないが。 自分の日記を広告しようとしているのか、とも思ったが、 それにしては定期的にポツポツと来るのがよく分からない。 いったいなんなのだろう?
2002/06/21 22:13 どうもインターネットの調子が悪いので、 今日はWordで日記を書くことにする。 最終的に上げてしまえば、見ている方からは同じように見えるだろうが。
昨日は4時頃までレポートを書き、 その後9時まで寝て、大学に向かった。 レポートの内容に不備はあったものの、 とりあえず12時までに大学に着き、期限内にレポートを提出することができた。 僕にしては無難な結果である。
その後、距離を置くという話はどこへ行ったのかと自分でも思うが、 彼女と落ち合って、貸していたCD-Rを返してもらった。 …と言っても、元々僕のものではないのだが。 無事に使えたと言っていた。 まあ、僕が使えたのだから、彼女が使えない道理はないのだが。
それから、三限の講義に出席した。 僕たちの課程は先週と今週、 乗船実習のために半分ずついなくなる。 そのために、他の課程の人たちも巻き込んで 同じ講義を二度繰り返してくれていたのだが、 この講義以外はすべて休講であったために、 僕たちの課程で出席したのは僕を含めてたったの2人だった。 ちなみに、もう一人は彼女ではない。 彼女は編入生だから、単位の取り方が僕たちとはまったく違う。 4年の単位をすでに認定されていたり、 1年生の基礎科目が認定されていなかったりするのだ。 だから、実は彼女と一緒に受けられる講義は、 僕が取っている講義の半分くらいしかない。 …別に、講義中に話したりする訳じゃないのだから 別にどうだっていいのだが。
三限の講義は、少し早く終わった。 だから、そのままでは彼女とは落ち合えなかった。 今までの話の流れから言って、 ここで下手なことをしては適当な距離を保つなんて言っていられなくなる。 しかし、僕はどうしてもその場を離れることができずに、 大学の構内をウロウロしていた。 だが、授業の終了時間になっても彼女の姿を見ることはできなかった。 探せばいたのかも知れないが、そのまま僕は帰ることにした。
しかし、帰ったところですることなどなにもない。 レポートは家でやった方が簡単である。 そこで、僕は友人に電話をかけた。 池袋にあるトヨタの自動車展示場“amlux”で ソアラを借りて乗ろうと、前から話していたのだ。 ちなみに、なんでわざわざ講義のある日にしたのかと言えば、 それは平日の方が、レンタル料金が安いからである。 金のない学生としては、その辺の考慮が必要であろう。
ところが、彼は非常に忙しかった。 考えてみれば、暇なのであれば講義に出てくるはずだ。 僕が彼に電話をかけたところ、 電話からは女性の声が飛び出してきた。 ちなみに、「彼」と言っている以上、その友人は男である。 性転換手術をしたと考えるより、 別人が話していると考えた方が、現実味があるだろう。
Wordで文章の修正をかけてみたのだが、 この文章もなかなか修正すべき点が多いようだ。 多くの指摘を受けてしまった。 …ほとんど無視してしまったが。 見た感じ、受動態が多いように見える。
(中断) 2002/06/21 22:46 (再開) 23:53 ここまで細かく時間を記す必要があるのかとも思うが、 一応、この日自分がどうやって日記を書いていたのか、 ということが後から分かるように、記しておくのも悪くないだろう。 たいした手間ではないし…。 VBAで一定の情報を常に書き込めるようにすると 便利かも知れない。
それで、その女性の正体だが、 実は何のひねりもない。彼の恋人である。 実は他の人と結婚していたのに離婚してしまったとか、 そういうなかなか物騒な話を聞いてしまった。 …僕には縁のない話だ。
それで、結論としては、 彼にけしかけられてまたデートに誘うこととなった。 別にそんなのは無視してもいいのだが、 ここで押されて僕の心は揺らいでしまった。 彼は今すぐ電話をかけろと言っていたが、 僕はそのときまだ駅にいたので、ひとまず大学へと戻ることにした。 ちなみに、そのとき彼は、 デートに誘ったらメールを書け、と言っていた。 そんなに気になるのだろうか。
大学に戻ったら、彼女はすぐに見つかった。 なぜか建物の前にボーっと立っていたのだ。 …ちなみに、そう見えただけで、実際にボーっとしていたのかどうかは分からない。 彼女は僕に背を向けた形で立っていたのだ。
彼女が向いていたのは、 ちょうど僕が講義を受けていた教室のある方角だった。 …一瞬僕を待っていたのかと誤解したが、 まさか、そんなことはないだろう。 「別人だと思っていた教官が 同一人物だと分かって、パニックになっていた。」と、 なんだかよく分からないことを言っていたが…。
それはともかくとして、 どこかに遊びに行こうという話にはなったのだが、 彼女がADSLを導入する予定があることから、 新宿のヨドバシカメラというひどくつまらない場所が候補になってしまった。 それではあまりにも…、と思い、 半ば当たって砕けろ、という感じでお台場に誘ってみた。 すると、案外あっさりと承諾してくれた。 …もっとも、彼女は何か言われたときに 断れない性格なのかも知れない。 そうだとしたら、こっちも十分注意しないと、 知らないうちに迷惑をかけかねない。 …まさか、もう遅いのだろうか?
お台場に行こうと思ったのだが、 たまたまそのとき、ちょうどいいバスがなかった。 そのため、途中のバス停で降りることになった。 有明コロシアムというのがあったが、僕には土地勘がなかった。 そんなところに誘うなよ、と自分でも思うが、 僕がまともに分かるのは新宿の西口くらいである。 あと、一応渋谷も分かるが、行きたくはない。 東急ハンズはおもしろいが、あとは、特におもしろいものがあるわけでもないからだ。 ちなみに、一般に東急ハンズの評価は渋谷の方が高いのだろうが、 僕は池袋の東急ハンズの方が好きである。 よく分からないものがたくさん置いてあるからだ。
そこからどう歩いたのか、詳しいことは覚えていない。 とにかく、東京ビッグサイトの方に出て、 あまり興味深い展示がないのを見ると、そこから駅の方に向かった。 確か、「東京国際展示場駅」であったと思う。 新都市交通システム「ゆりかもめ」の駅である。 ゆりかもめは、しばらく見ないうちに車両がずいぶんきれいになっていた。 ただ、運賃はべらぼうに高い。 その東京ビッグサイトから新橋駅まで、なんと370円である。 とても乗る気がしない。
その先には、なんだか妙な名前の橋があった。 ひらがなで7文字だったが、正確な名前は覚えていない。 調べようにも、今日はADSLが不調でインターネットが使えない。 どうやってこの日記を上げようかと思案中である。 まあ、とにかく橋があったのだ。 地図にも書いてあったから、このあたりの土地勘がある人なら分かるだろう。 近くに観覧車があった。 …近くに、と言っても、歩くとそれなりにあったが。
観覧車に乗ろうかと思ったのだが、 彼女が怖いと言ったのでやめておいた。 せっかく来たのだから乗ろう、と少しがんばったが、 ジェットコースターには乗れても観覧車には乗れない、 という、よく分からない話に押し切られた。
それにしても、有明からこの観覧車に来るまでずっと歩いてきたのだが、 その人の少なさにはかなり驚いた。 特に、橋のあたりや東京ビッグサイトから少し離れた道などは ほとんど人がいなかった。 仮にもお台場である。どうしてこれほど人が少ないのだろう? 前に来たときはもう少し人がいたような記憶があるが…。 まあ、ビッグサイトでやっていた催し物が つまらなかったのが原因かも知れない。
観覧車から右手の方にしばらく向かうと、 なにやらまた橋が架かっていた。 その辺り一帯について言えることだが、 公共事業がさんざんにけなされていた時代、 よくもまあ、あれだけの都市を築けたものである。 いったい誰の才覚によるものなのかは分からないが、 すさまじい実力である。 もっとも、繰り返すが、来ている人は少なかった。
これだけ歩いて、ようやく目的のフジテレビにたどり着いた。 運動不足で虚弱体質ではあるが、 それでも一応男である僕が少し疲れたのだから、 彼女の負担はいかばかりか、と思ったら、 全然疲れていないらしい。 かなり強調していたので、たぶん本当のことだろう。 少なくとも、疲れていると思われたくない、 と考えていることは分かった。 有明コロシアムからフジテレビまで、どのくらいあるのだろうか? たぶん、1キロメートル程度だと思うが…。 ただ、アップダウンがかなりあったので、とてもそんな短くは感じなかった。
フジテレビには、言わずもがなのことではあるが、 見るべきものはなにもなかった。 あえて言うならフジテレビの建物そのものであるが、 これとても、僕は一度見たことがある。 二度見る価値はない。 ただ、彼女は初めてだったようなので、 それなりにいい経験になってくれていれば嬉しいのだが…。 それにしても、Wordの文法チェック、 「言わずもがな」くらいの言葉は知っておいてほしいものだ。 なにが「入力ミス?」だ。 そう言えば、最近はこのくらいの言葉になると、 知らない人が多いという新聞記事があった。 …まあ、僕も人のことは言えないが。 その新聞記事に載っていた言葉、すべて分かったわけではないのだから。
フジテレビに行ったあとは、 ミニチュアの自由の女神を見て、その近くの建物に入った。 あとはたこ焼きを食べて、帰った。 帰りには、ちゃんと新宿のヨドバシカメラに寄ったが。
僕にいろいろとけしかけた友人は デートが盛り上がることを期待したのかも知れないが、 ルートもやっていることも、前に友人と来たときとほとんど同じである。 ただ、前に来たときはきっちり夕食まで食べてから帰ったが、 今回はその前に軽く食べただけで帰ったことが違うくらいだ。
明らかに、彼女の方から適当な距離を置こうとしているのが分かる。 話に夢中になるとだんだん周りが見えなくなってきて、 バスの中でもだんだん声が大きくなる、というかわいい弱点があることも分かったが、 それ以上に、今日は彼女との距離を感じてしまった。 いったい彼女がなにを考えているのか、 今までどんな風に生活してきたのか、 などが、少し分かった気がする。 学会の優秀卒業生、などというのに選ばれている時点で 普通の高専生とは違う、と思っていたのだが、 成績表を見せてもらって、それが確信に変わった。 ほとんど全部優で、良が3つ程度、可に至っては1つしかない。 知り合いの先輩が、 「高専から大学に来るような人は、平均よりずっと優秀な人が多い」と言っていたが、 まさにその通りのようだ。
ついでに、入ってみなければ分からない大学生活以外に、 少し高専の事情についても書いてみようと思う。 なじみのない人のために、高校と対比させてみようと思う。 聞いた話を僕の解釈で書いているので、 間違いがあれば是非指摘してもらいたい。
基本的に、高校は中学に近く、高専は大学に近い。 最初にこんなイメージを持つといい。 少々乱暴だが、中学を卒業してからいきなり大学に入る、 という感覚で間違いはないだろう。 通常、大学が4年で終わらせているカリキュラムを5年かけてやっている、 という感じのイメージでいいようだ。
高校、特に普通科の高校では、基本的に一般教養しか扱わない。 専門科目は存在しないのが普通科という課程である。 それに対して、高専は名前の通り、 基本的には専門科目を身につけるために存在し、 専門科目に必要な数学などを学ぶ、というスタンスである。 そのため、必要に応じて数式を扱う応用力が問われるが、 公式を片っ端から暗記していても、使うことはほとんどないらしい。 だから、図形の問題を見て瞬間的に答えを出すような、 センター試験的な問題を極めて苦手としている。 それで不利になるようなことが、現実の世界でどれだけあるのか、 と考えると、別に大きな問題であるとは感じないが。 ちなみに、高専ほどではないが、 国立高校にもこのような傾向があるらしい。 共通することは「偏差値」という概念を持っていないことである。
一般に、…と言うか僕は、 進路選択の際、偏差値をもっとも重視した。 どれほど高い理想を掲げても、偏差値が及ばなければ 大学に入学することは不可能であるからだ。 また、基本的に偏差値の高い大学の方が レベルの高い教育を提供しているはずだ。 一概には言い切れないが、少なくとも、 多かれ少なかれ、そのような傾向はあるはずだ。 最初に「一般に」と書いたが、 おそらくこれが普通科の高校生の考え方であろう。
ところが、高専生や国立高校の生徒は考え方が違う。 どちらも、教育方針によっては偏差値を重視することもあるだろうが。 特に、国立高校の場合は、僕の知っている事例の方が特殊なのかも知れない。 とにかく、彼らは偏差値を考えない。 …それ以前に、偏差値というものがどういうものであるのか知らないのだ。 僕が在学している課程は、入学時の偏差値が49である。 さすがに入学してからこれだけ経つと気にしなくなったが、 当時はかなりコンプレックスを感じたものだ。 まあ、彼らの場合、推薦で入ってきたという事情もあるだろうが。
このように、高専は普通の高校と全然違う。 比較するだけでもかなりおもしろいと僕は思う。 それでは、大学と同じなのかというと、そうでもない。 高校と比べれば大学に近いことは確かである。 単位の考え方、研究室に生徒が所属する、という考え方などは共通している。 …そう言えば、高専生は「生徒」なのだろうか、「学生」なのだろうか。
ただ、講義の雰囲気がだいぶ違うようだ。 大学の場合、私語を慎んで、教官の話に耳を傾ける、 という傾向が強い。 他の国は知らないが、少なくとも日本はそうである。 それに対して、高専ではかなり対話的な授業が行われるらしい。 1クラス40人という、ここだけ高校並の環境が功を奏しているようだ。 ただ、必ずしもプラスのイメージだけではなく、 大学と比較して講義に緊張感がない、という要素もあるようだが。
話はそれるが、 僕が所属している大学の場合、 少なくとも教官は対話的な授業を心がけている。 特に、アメリカに行った経験のある教官に、その傾向は顕著である。 しかし、中学までならともかく、 高校までひたすら机で知識を頭に詰め込む訓練を積んだ学生にとって、 対話的な授業など苦痛以外の何者でもない。 独創的な発想、臨機応変の反応、差別化された意見、 すべて、高校までの教育とは矛盾すると言っていい事柄である。
僕はなるべく前の方に座り、 教官の問いかけには極力答えるようにしている。 僕はたまたま優秀な友人に恵まれ、 同級生の中ではまだ学術的な議論に慣れている方、…のはずだ。 だからそれなりに返答もできるのだが、 それでも、かなりチクハグであることは否めない。
それと高専がどう関係するのか、という話だが、 要するに、15歳の時点でどのような教育を受けるかで、 このような点でかなり大きな違いを生ずるのではないか、ということだ。 ただ、彼女は講義中に積極的に質問をすることはないが、 それは単に、性格の問題だろう。
ただし、これだけ見ると高専の方がずっと優れているような気もするが、 当然のことながら、大きなデメリットも存在する。 基本的に自分の出た学校をボロボロにけなす人間などいないから、 きっと彼女が教えてくれなかったデメリットもまだまだあるだろう。
先ほども書いたが、第一に挙げるべきことは基礎教養である。 僕だって威張れるほどの能力はないが、 高専生の基礎教養は、それこそひどいものである。 …もちろん、これはここの学校にも寄るだろうし、 専門科目の系統にも寄るだろうが。 とにかく、工学の場合は中学卒業レベルでいきなり、 工学の行き当たりばったりな数学の使い方を学ぶため、 数学の問題をまともに解けない。 他の基礎教養についても同様で、 古典や漢文に至ってはカリキュラムにそもそも存在しない、という状況である。 ここまで言い切っては悪いが、 中学卒業レベルの生徒に対して、 専門教育以外はまともな教育をしていない、と言ってしまっていいほどだ。 成績表に優がズラッと並ぶ彼女ですら 僕より数学的能力が劣るのだから、この問題は相当深刻である。 T字型の人材なんて、遠い夢である。
まあ、もっと問題なのは英語だと思うが。 なんせ、数学は一応専門科目でも使うが、 英語は本当に基礎としてしか扱わない。 そのため、まともに文法も分からない、という事態を招く。 受験を経験していないことも大きいだろう。
第二に挙げるべきことは、その偏った教育である。 要するにつぶしが利かないのである。 まあ、そんなのは高専を選んだ生徒自身が悪い、と言ってしまえばそれまでだが…。
彼女の話に戻るが、 さすがにそれだけの成績を取るだけあって、 勉学に取り組む姿勢は、この大学には本来あり得ないほどのものである。 だいたいいつも勉強している、と言って間違いではないくらいだ。 …そう考えると、僕はいつもいつも邪魔しているのかも知れない。
そろそろ、このエンピツで一日に書ける限界の文字数が来たようだ。 さすがに、Wordで書くととてもはかどる。 腐ってもワープロソフトである。
// (22日に続く) 2002/06/22 2:10
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