Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年06月19日(水) 2人きりの幸せ

今日は、かなり長い間、彼女と2人きりで過ごすことができた。

…乗船実習からの日記はずっとそうなのだが、
僕の日記は、冷静に見て、
他人から見ておもしろくないものである可能性が強い。
そのために、僕はこうやって
他人から見てもおもしろい日記に仕上げようとしているのだ。
しかし、いつかに書いたようにフィクションではなく、
僕が記憶をゆがめてしまうようなごく特殊な記憶障害になっていない限り
この日記に書いてあることは、たいていは事実のはずである。
ただし、客観的に書こうと心がけてはいるが、
僕が僕自身のことを書いているのであり、
僕の独断や主観で物事をとらえるのは避けられないと考えられる。
だから、かなり誇張が含まれると思ってもらえれば幸いである。
…この日記を読んでいるのは、
僕の直接の知り合いとまったく知らない人、どちらが多いのだろう?
知らない人にとっては、そんなことどうでもいいと思うのだが。

それで冒頭のことなのだが、
二限は普通に講義があり、乗船実習の関係で
多少出席者が少なかったものの
それでも通常の講義として成立していた。
ところが、三限はそうは行かなかった。
昼休みに教室に行ったところ、
なんと、教室には彼女一人しかいなかったのだ。
いったいどうしたことだろう。
レポートが数多く出ているし、元々人気のない科目ではあるし、
出席者が少ないことは用意に予想できたのだが、
それにしてもその事態は異常だ。

結局その事態は、講義の開始時間まで続いた。
教官が来た時点で、2人しか出席していなかったのだ。
いくら小規模な大学とは言え、これはさすがに異常である。
最終的に出席していたのは5人だったと思う。
教官も、こんな状況でよくやるものだ。
ちなみに、来週はOBを呼んでいるらしい。
わざわざOBを呼び出してそんな状況になってしまったら
とても笑えないと思うのだが、どうなるだろう?
まあ、来週にはだいぶレポートも片づいているはずだから、
きっと大丈夫だろう。

話の内容自体はまあまあ重要な話だ。
HDLC手順とOSI参照モデルを扱った。
仮にも情報系を語るならば外せない内容であるはずだが…。
もっとも、OSI参照モデルを講義の半分、
45分程度で話されても、とても理解できるわけはないが。
まあ、概要はつかめた、と思う。

自分の理解度を確認するために記しておくと、
OSI参照モデルは、計算機間のあらゆる状況を想定して
策定された非常に規模の大きな規格である。
大きすぎて抽象的で訳が分からず、神学書と呼ばれるほどらしい。
このOSI参照モデルでは、ネットワークを七つの階層(レイヤー)に分類する。
それぞれの層は、お互いに同レベルの層と通信を行う。
上下との関わりはあるが、それはモジュールとして明確に区分されている。
こうすることで、たとえばアプリケーションは
細かい通信手順などを気にすることなく通信を行うことができる。
ちなみに、これを簡略化したものが
TCP/IPであると考えても間違いではないようだ。
間違いがあったら是非指摘してほしい。
別に自分の知識を披瀝するつもりで書いたのではなく、
自分の貧弱な知識を公開し、少しでも高めようとしているからなのである。
はっきり言って、人から教えてもらえば簡単だ、と思わないでもないが。

その講義の後、彼女とはずっと一緒にいた。
で、レポートを書いていた。
おかげで塾に遅れてしまったが、まあ、この際それはいいとしてしまおう。
…生徒には申し訳ないことをしたが。
自分の感情を理由に責任を放棄するようになったら、
いよいよ堕落人間の終末のカウントダウンが始まってしまうのかも知れない。

にしても、
昨日まで彼女がなにを考えているのか分からない。
僕は彼女から見捨てられたに違いない、とか思っていたのに、
ちょっと話しただけでもうこんなに調子に乗っているのだから、
我ながら実に単純である。
とは言え、彼女がなにを考えているのか分からないことは変わらないし、
情勢に何か変化があったわけでもないのだが。

でも、僕は変化を望まない。
いつか、もしかしたらより強い関係を望むかも知れない。
あり得ないとは思うが、彼女を離したくない、と思うかも知れない。
でも今は、この現状がとても快適だ。
僕の方から踏み込み過ぎなのは注意しなければならないが、
彼女とはつかず離れず、適当な距離を保った関係でいたいのだ。
少なくとも、周りに人間がいなければそれも可能だと思うが、
周囲の人間との関係が絡むと、それも微妙である。
二、三日話さなくても関係が変化しない、ということが分かれば、
こんなに焦らなくて済むのだが…。

きっとうまくやれる。
そう信じよう。
ただ、まじめな話、話をする限りでは彼女は
ダントツにプログラミング能力が秀でている。
僕の感情なんて無視したとしても、
彼女との関係が絶たれることで生じる損失は計り知れない。
なんせ、ほとんど自学自習でやるしかなかった勉強を
きっちりと専門教育を受けた人間から学ぶことができるのだ。
ついでに言えば、感情的な面で考えて
モチベーションの維持にも最適の相手である。
とりあえず、これで基礎的なアルゴリズムの具体化は問題なさそうだ。
リスト構造や、スタック・キューなどはコーディングできるようになるはず…。
この程度はできなければ後々大きな問題になりかねない。
…今でも、すでに問題と言えるが。

まあ、目標は目標として、
とりあえずはレポートを片づけることである。
すべてはそれからだ。
単位を取らねば何にもならない。
C言語だけできても仕方ないのだ。

// (了) 2002/06/20 1:06


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