六本木ミニだより
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2003年12月26日(金) タフ。

■移住してから2週間。最初の興奮とトキメキがさめてくると、この街の暮しにくい部分が、じわじわとしみてくる。わたしが「六本木に住むんです」といったときの、相手の「えっ」という顔の意味がだんだんわかってくる。


■いちばん辟易しているのは、銀行と郵便局の混雑だ。銀行のATMの長蛇の列は、いつ見てもげんなりする。月曜日は銀行に近づかなくてすむように、よく計算してお金をおろしておくしかない。

■でも、もっと困るのは郵便局の窓口。飯倉の本局は遠くて、近くには前に暮していた川崎の住宅地にあったのと同じくらいの規模の郵便局しかなく、どう考えても人口と窓口の数が合っていない。そのうえ、小さな郵便局に、何百通という料金別納郵便を抱えたОLさんたちが並ぶので、「あと5人だ」と思っても、ひとりに5分ぐらいかかる。彼女たちは就業時間内だからいいけど、その間に混じってゆうぱっく1個抱えた私は、効率悪いことこのうえない。

■マツキヨをはじめドラッグストアには、見事なぐらい、再生紙のトイレット・ペイパーが置いていない。それから、「燃やしてもダイオキシンの出ないラップ」も置いてない。人間て、いろいろな方向に快感を求めるものだけれど、そういうことで「地球に貢献したわ」みたいな快感を求める方向にはいかない街なんだな、と思ったとき、ちょっと、自分が100%なじめはしないかもしれないな、と実感した。

■アパートの日当たりはものすごく悪いので、一日原稿を書いていると、穴ぐらにこもっているような気になる。ちゃんと寝ない、とか、ちゃんとご飯を食べない、というのと同じぐらい、ちゃんとお日様を浴びない、というのも、健康に関係すると身にしみてわかった。そういう日は、タフな日だな、と思う。明日あたり、乃木坂の方へ、ぶらぶら散歩に行ってみよう。


大方の人は、六本木というとこういう風景を想像しているような気がする。で、まあ、それは事実ではあるんだけど。


石塚とも |MAILHomePage

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