六本木ミニだより
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2002年03月27日(水) |
声に出して歌いたい日本語 |
例の喪服の打ち合わせの後、夜、声楽家の知人のミニ・コンサートに行って来ました。 とても良かったのは、「中田喜直」「團伊玖磨」「山田耕筰」など、日本の古き良き作曲家の歌をじっくり聞ける機会だったこと。歌詞も谷川俊太郎、北原白秋など、日本語の美しさを追求する詩人たちがつけています。 今、「癒し系」という言葉が頻繁に使われるようになって、それはいい面も悪い面もあると思うのですが、昔の音楽は、「癒し系」なんていわなくても「癒し系」だったのですね。 クラシックのコンサートですから、じっと集中して聞くタイプの音楽会だったのですが、できれば、一曲ぐらい、一緒に歌ってみたかった(不遜)。 生のソプラノを聴いていると、自分のお腹の中まですっとしてくるという、気持ちのいい機会でした。 それと、例のスーツもそうなんですが、例え西洋生まれのものであっても、日本で育って日本ならではの良い個性が生まれる可能性はたくさんあるのだと感じる機会でもありました。
余談ですが、中田喜直や山田耕筰が今、生きていたら、金子みすゞの詩に曲をつけてみたいと思うのではないだろうか。さて、どんな曲ができたでしょう……。
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