六本木ミニだより
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我が家で、スピッツの草野マサムネ氏は「スケベ」と呼ばれていますが、スガシカオ氏は、「ヘンタイ」と呼ばれています。
で、その「ヘンタイ」ことスガシカオ氏は、「音楽をやっていきたい」と決めた後、27歳で会社をやめ、無職で曲を作りながら、それでも、その間、すごい自信をもっていたらしい、ってことを、最近、カレが話してくれました。 「『このオレの才能を、音楽業界がほっとくわけないじゃん!』って信じて疑いもしなかったらしいよ。 だから、お金がなくて、困窮してたときも、白いゴハンにふりかけ代わりの胃薬かけて食べながら、『そのうち、ステーキ食べられるんだからさー』って、ニヤニヤしてたんだって」 「そ、それだよ!」 それを聞いた、私は、つい声を大にしてしまったのであります。 「私がさー、いつまでたっても小説家デビューできない理由って、それかもしれない。だって、私、『この私の才能を、文学界がほっとくわけないじゃん』なんて、今まで一度たりとも思ったことないもん」 (この項続く)
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