鶴舞「K.D.Japon」に「百鬼どんどろ 岡本芳一ソロ公演 卍(まんじ)」を観に行ってきた。信州伊那谷を拠点に等身大人形・仮面等を使った独自のスタイルの舞台表現で世界各国のフェスティバルに招待されるなど、高い評価を受けている岡本芳一さんによるソロ公演である。 これが私にはとても面白かった。岡本さんは人形遣いであると同時に自らも演者となって、倒錯したエロスと情念を思わせる舞台を展開。人形や仮面は岡本さんの手によって命を吹き込まれ、妙にリアルに感じられた。それが岡本さんの身体表現とあいまって、独特の世界を作り出していた。現代風の文楽のようでもあり、仮面劇のようでもあり、また暗黒舞踏を思わせる場面もあった。おどろおどろしさの点では「劇団pHー7」とも共通するが、日本の古典的な物語世界をも思わせる展開は「スーパー一座」の「ロック歌舞伎」とも通ずるものを感じた。私は、それを「ロック文楽」と名づけてみたいと思った。
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