夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2006年03月27日(月) 詩「雨の柳ヶ瀬」

 雨の柳ヶ瀬
 けむる街角
 桜舞い散るその橋のたもとに
 黒いコートの女が一人たたずむ

 「君の名は」とたずぬれば
 「幸子」
 と、君の口元が小さく動く
 「幸子、か。いい名前だね」
 「いいえ、私ほど幸薄い女もいませんことよ」
 男の瞳に映る君の身体がかすかにふるえる

 いつしか二人は手に手を取って
 相合い傘で雨ん中

 今日は柳ヶ瀬
 明日はいずこか

 二人の前途に幸あれかしと
 心より願う水戸光圀であった


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