| 2005年12月05日(月) |
劇団pHー7『檻に棲む』 |
劇団pHー7公演『檻に棲む』を観に行ってきた。 pHー7独自の作劇法として「ヒポカンパス」と呼ばれるものがある。今回はその「ヒポカンパス」の手法を用いている。ざっと説明すれば、こうだ。あらかじめ用意された台本がない状態からスタートする。役者一人ひとりがそれぞれ「ひとり芝居用」(と言っても必ずしも「ひとり芝居」である必要はないのだが)の台本を用意し、稽古のなかで演ずる。そのなかから芝居の素材になりうるものを選び、それらをつなぎ合わせ、ひとつの芝居として構成していく。これが不思議と芝居となるものなのだ。2002年秋の『幻想ヒポカンパス〜太陽と王権〜』を最後に私は芝居から離れることになってしまったのだが、あの芝居は私にとって非常に重要な意味をもつ経験となった。 で、今回の芝居を観ての感想だが、ひとり芝居はそれなりに面白いものもあったのだが、芝居全体を通してみると何か物足りない。一つひとつの「ひとり芝居」がバラバラに並列されているだけで、まとまりに欠けているように感じられた。観客として物語に入り込めないままに芝居は進行し、ひとり置き去りにされたような感じとでも言おうか。 pHー7の芝居には思い入れもあり、思いはさまざまに交錯するが、もっともっと面白い芝居を観てみたいものだと思う。
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