| 2005年03月20日(日) |
「真夜中の弥次さん喜多さん」 |
世界レベルのテニスの試合になると、対戦する二人の技術と高さとともに、勝負にかける執念、試合会場全体を覆う緊張感といったものが感じられることだろう。 これが下手同士だと同じテニスとは思われない、観ている者にはひどくつまらないものにしか映らないだろう。 同様なことは芝居にも言える。特に、二人芝居は難しい。一人こけたら、どうあがいても修復のしようがないからね。 で、今日観に行った、少年王者館KUDAN Project「真夜中の弥次さん喜多さん」(原作:しりあがり寿、脚本・演出:天野天街)だが、二人芝居のお手本のような出来映えだった。出演の二人、小熊ヒデジと寺十吾の掛け合いは見事なまでに小気味いい。実は、小熊さんの演技は別の劇団の公演で観たことがあるのだが、これほどまでに素晴らしい役者だとは思わなかった(失礼!)。やはり、天野演出が小熊さんのよさを引き出すことに成功したと言うべきか。 まあ、ホン自体も面白い。しりあがり寿・原作の「真夜中の弥次さん喜多さん」は、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をモチーフに書かれた漫画であるが、それに天野天街独特の手法を取り入れながら、完成度の高い舞台が出来上がったように思う。 少年王者館(本体)の公演とはまたひと味違った、もうひとつの天野天街ワールドを大いに楽しむことができた。
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