| 2005年01月13日(木) |
シェークスピア、能舞台、白石加代子 |
シェークスピアと能舞台は相性がいい、と思う。格調高い能の様式美に、シェークスピアの重厚な物語世界とは、何とも欲張りな組み合わせ。だが、そのような舞台がととのっても、役者の出来いかんによっては、つまらないものを見せられる可能性もある。 今日、名古屋能楽堂に、白石加代子主演の『リア王〜影法師〜』を観に行ってきた。今年に入って初めての観劇となるが、大変面白く観ることができた。 今日の舞台は、何よりも白石の名演に尽きると言っていい。白石の発する一言ひとことに、劇場全体が呑まれていた。そんな印象を持った。さすがは日本を代表する名優だ。うまい役者であると同時に、いい役者だと思った(「うまい役者」=演劇的な技術に優れている、「いい役者」=観ている者を大いに感動させられる、というニュアンスで私はとらえている)。「うまい」と「いい」が両立する役者は少ないと思うが、白石はその数少ないひとりであろう。 今年初めての観劇がとても素晴らしいものであったことで、私はすっかり気をよくしている。
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