スーパー一座の師走歌舞伎公演「二人吉三恋半鐘(ににんきちざこいのはんしょう)」を観に行った。物語は、八百屋お七と小堀吉三郎、湯島のおかんと湯灌場吉三を軸に展開。休憩を挟んで三時間ほどの上演であったが、テンポよく決して見飽きることはなかった。とても面白く見応えのある舞台であった。 なかでも、おかんと吉三の悪役ぶりには色気が感じられ、非常に格好良くもあった。また、義太夫に合わせてお七が人形振りで動くシーンがあったが、「人形遣い」役の役者の動きとうまく連動して、まるで文楽の人形を見ているかのような錯覚にとらわれた(あれは相当な高等テクニックだと思う)。若手の台頭もめざましく、芝居全体がエネルギーに満ちあふれていた。 今年数多くの芝居を観てきたが、今日のスーパー一座の舞台は私のなかでは1位、2位を争うくらいの仕上がりであった。
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