ついこの前10月になったばかりと思ったら、もうすぐ11月なんだね。去年の大晦日「紅白歌合戦」で中島みゆきが「地上の星」を歌ったのを観たばかりなのに、2003年もあと2ヶ月とはね。 気がつけば、俺もあと2,3年すると40に手が届いてしまうんだな。いつまでも若いわけじゃないってことはわかりきっている。でも、この年になって俺は一体何を手にして、何を失ったのだろうか。 少年の頃見た夢、思い描いた理想と、30代後半の俺をめぐる現実。どこまで俺は思い通りの人生を歩んできただろうか。重松清の『かかしの夏休み』には、どこにでもいそうな40歳前後の男性が登場し、その年代にありがちな悩みを持ちながら現実を生きる姿が映し出されている。どこか俺自身とも重なるところがあって感情移入しながら一気に読んだ。 また、タイプは違うけど、馳星周『虚の王』(渋谷を舞台としたハードボイルド)も一気に読んだ。これも面白かった。『かかしの夏休み』も『虚の王』もともに現代の世相を見事に切り取っていると思うよ。一読をおすすめする。 まあ、秋の夜長、本を読むのもいいものだよ。
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