夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年03月14日(金) スウェーデンからの手紙

 今日帰宅すると、友人からエアメールが届いていた。スウェーデンを旅してるってさ。いいな、いいな。「福祉先進国」などとも呼ばれる彼の地を訪れてみたいものよのう。何事も十分というわけではないと思うが、セーフティーネットがはりめぐらされているという点が「福祉先進国」と呼ばれる所以であろう(だからといってスウェーデンが「理想の国」だなどとは思わないが)。
 私は競争社会というものを全否定する気はないが、それには前提条件があると思うのだ。簡単にいえば、「敗者復活」のチャンスが十分に用意されているかということだ。例えば、リストラに遭ってしまった中高年が別の場所で力を発揮できるか、失意のまま暗い日々を送るのか、その違いは大きい。今日の日本の現実からは、一度つまずいた人間を足蹴にして簡単には起きあがらせないような空気が感じられる。それは個人にとっても、日本社会にとっても大きな損失ではないのか。
 今日リストラを免れた者も、明日は我が身かも知れぬ。転落の人生が待ち受けているかも知れない。そんなことが気にかかっては元気の出ようはずもない。一人ひとりの元気の欠如が日本経済に与える影響は大きいだろう。私が思うに、今日の不況を抜け出るためには、セーフティーネットをより強固なものとし、あらゆるケースにおいて機能するものにしていかなければなるまい。セーフティーネットがしっかり機能することによって、人々はいざという場合の安心感を得ることにもなる。めぐりめぐって日本経済を活性化させる結果になろう。ついでに成熟した文化が花開くかもしれない。というか、心豊かな生活こそが文化と呼びうるものなのだ。
 一通の手紙からそんなあれこれを考えた。


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夏撃波 [MAIL]