夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年01月25日(土) 時の過ぎゆくままに

 昼、七ツ寺プロデュース『ハムレットマシーン』(ハイナー・ミュラー・作、寂光根隅的父・演出)を観劇。諸般の事情により、「万有引力」の芝居を(ついでに「障害者プロレス」も)見逃したので、新年初めての観劇となる。結論的に言えば、個人的には面白かった。でも、難解と言えば難解でもあり、一般的な評価としてはどうなのかは何とも言えない。
 少し細かく言おう。まず、ホンについて。私は原作を読んだことがあるが、テキストとしてそれ自体面白いとは思った。
 演出についてはいかようにもやりようはあったと思うし、注文をつけだしたらキリはない。劇場に入ると、舞台を囲むようにして客席は3つのエリアに分かれていた。役者の登場は4方向から。で、開場後は開演までパフォーマンスが行われていたのだが(役者は、まるで観客やスタッフが出入りするように入っては退場するのを繰り返しつつ、時折芝居めいたことをしていた)、その段階で私は一抹の不安を感じていた。何かこなれてない感じだったんでね。でも、開演後、その不安は払拭された。演出的には、まあまあ面白かったと思う。何となく、太田省吾演出の沈黙劇を思わせるようなシーンもあったりして・・・。
 でも、やや物足りなさもあった。芝居の終わりが何ともあっけなかった。というか、「えっ、終わったの?」って感じ。それは、他の観客も同様に感じたはず。拍手はなく、スタッフの「終わりです」の言葉でみんな立ち上がっていたからね。
 それ以上に物足りなかったのは、主演を除いて役者一人ひとりの個性が感じられなかったという点だ。この芝居のチラシを目にして以来、私はソウモウシャの川瀬さんが主役を演ずるものと思い込んでいた。ところが、主演は新人の方(新人にしてはよかったと思うのだが)、川瀬さんを起用した意味が私には見いだせなかったな。
 後で思ったのだが、私はこの『ハムレットマシーン』を「演劇」としてというよりは「パフォーマンス」として観ていたことに気づいた(わかるかな?)。

 夜、今池のライブハウス「TOKUZO」でカルメン・マキのライブを観た。往年のヒット曲「時には母のない子のように」も歌われた。「寺山修司つながり」でついつい浅川マキと比較して見てしまったのだが、私のなかでは浅川マキのほうがどうしてもまさってしまうのだ(貫禄といい、アングラ具合といい)。もちろん、カルメン・マキだって悪くはなかったけどね。

 久しぶりに「劇団pH-7地下劇場」に立ち寄る。4月公演のキャスティングが決定し、これから稽古が本格化する。何度も言うが、今回私は裏方に回る。
 職場の仕事もこの時期は忙しい。まあ、休日は極力英気を養うようにしているけど。正直なところ、仕事だけじゃ息が詰まるからね。
 何だかんだ言って、今年も1ヶ月が過ぎ去ろうとしている・・・。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]