明日は公演最終日。 何もない状態から遂にここまでやってきた。
人類学者ロバート・マーフィー氏は、人生の中途で障害を負って生きることを余儀なくされた。自らの障害とそれをめぐる人々との関係について書かれた著作『ボディ・サイレント』と私は出会い、マーフィー氏のポジティブな生きざまに大いなる感動を与えられた。それを演劇化したいと願い、ここまできたわけだが、最初の頃の稽古ではうまくいかないことばかりだった。それでもしだいに形が出来上がっていくうちに、私はすばらしい舞台になることが予感できた。 もちろん役者として力量不足な面はあろう。けれども、私は今回の作品について自信をもって演じている。 あと1日、最後までやるべきことをやるだけだ。深い感動のうちにラストを迎えられるように。
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