| 2002年07月11日(木) |
年々歳々、人同じからず |
かつて同じ職場で一緒に働いていたOさんが亡くなられ(50代前半)、そのお通夜に出席。ここ1,2年、世代的に近い40代、50代の方の死が相次いでおり、その訃報に接する度に気持ちが萎えてしまう。 斎場には、かつての同僚たちの姿も多く見られた。その多くの人とは、Fさんの葬儀(彼女も50代前半で亡くなられた)以来ではないか。「こんな時でしか会えないのも悲しいね」と互いに言葉を交わし合う。 いなくなって初めてその存在の尊さを意識する。悲しいかな、そんなことも少なくない。社会的地位など、その際あまり関係ないのだ。あらゆる関係の中でその人がいかにその人らしく生きられたか、という点が問われてくるように思うのだ。それと同時に、私はその人の死に際して心から悲しいと感じられるような関係を取り結んできたのだろうか、とも考えさせられる。急速に思い出がよみがえり、また遠ざかっていく。一見昨日と変わらぬ今日を生きながら、緩やかではあれ確実に変わりゆく日々を私たちは過ごしているんだな。 明日のことは誰も知らない。とにかく与えられた時間のなかで、人生を全うしていきたい。それより他はないのだから。
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