今日は午前中で仕事を終え、その足で自宅近くの「クイック整体」へ向かう。体をほぐしたあと自宅に戻ってからは、心をほぐすために音楽を聴く。元ちとせの曲を聴いてると癒されてきたが、思わず眠ってしまいそうになる。テンションをあげようと思い、ドアーズの曲に切り替える。「ハートに火をつけて」等の曲を聴き、曽根攻から九条英一にスイッチを入れ替える。出がけに頭髪をセットし、金ラメもつけた。気持ちを盛り上げて稽古場に向かう。 後半初日、楽しんではいるものの、前半初日とはまた違った緊張感があった。開場前のベランダ芝居があって、少し遅れての開場。やはりお客さんが入ると、力も入り、緊張も高まってくる。幕前、オープニング、1場と続き、2場の前に客席奥に引っ込む。「舞台の袖」で3場の登場に備える。 何だかんだ言っても、3場は俺が芝居のテンポを作って全体をリードしていかなくてはならない。芝居全体のテンポをリードしていく役回りは、前回公演(河童塾との合同公演)ではなかった経験だ。3場の登場では、緊張のあまり声が喉に張り付きそうになったが、渾身の力をふりしぼってその場を何とか乗り切った。
今日は、私の知り合いが多数観に来てくれた。暗転で場面がガラッと変わるのが驚きだったそうだ。それを聞いて、俺は心のなかでガッツポーズをする。 それからまたこんな感想もあった。「曽根さん、普段とはガラッと変わるね」「曽根さんを怒らすとかなり恐いかもしれないね」・・・。普段の俺は、ごく真面目な、どちらかと言えば温厚な人間、と周りからは思われていることだろう。それ自体誤りではないが、俺もいろんな面を持ち合わせている。だからって普段の俺がいきなり九条みたいなチンピラになったりはしないが。いろんな人格になりきれる、それが芝居というものなのだ。 さまざまに変身しながら、俺は舞台で輝き続けていく。
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