夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年03月29日(金) 別れの情景

 今年度のお勤めは、今日で終わり。職場を去る人たちとの別れを惜しんだ。それにしても桜がきれいで、いっそう悲しい思いにさせられた。
 桜の花は、はかなげでそれゆえに美しく、悲しい。そして、忘れかけてた思い出を運んできたりする。その思い出は、琥珀色に輝いているよ。
 満開の桜といえば、鶴舞公園。俺、昔、鶴舞に住んでたんだ。桜の季節には、満開の桜の下で、ギターを奏で、即興で歌ったもんさ。類は友を呼ぶってやつでI君(今は九州の大学で社会調査論を教えている)なんかとよくそんなふうにして遊んだよな。あれからもう10年もたっちまったんだな。鶴舞、俺にとって、あの街は「青春を置き忘れた街」なのさ。
 いくつもの季節を過ごし、思い出をいくつも重ねていく。人も、人の世も、日々変わっていく。でも、花は毎年同じように咲き、宇宙は悠久の流れのなかにある。
人間なんてホントちっぽけな存在だよな。でも、俺は、俺が、俺として、俺らしくあるように、精一杯生きていこうと思うんだ。今は今しかないし、今この時を逃したら再び戻ることはない。一回限りのこの瞬間を、しっかりつかまえたいと思う。


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夏撃波 [MAIL]