| 2002年03月25日(月) |
予定調和も悪くない? |
今日は会議(仕事)が意外と早く終わり、8時前には家に着いていた。無意識のうちにテレビをつける。どのチャンネルもバラエティー特番だったりする。やはり今日は疲れているんだろう。テンションが高い番組にはついていけない。こんな時は時代劇がいい。展開が読めてしまうのに、結構感情移入しちゃったりしてね。だからって時代劇なら何でもいいわけじゃない。「水戸黄門」なんか石坂浩二に代わってから見る気がしない(別に、石坂浩二そのものが嫌いなわけじゃないんだ)。配役ってかなりのウェートをしめるよね。「大岡越前」なら加藤剛の顔が浮かんでくるし、「暴れん坊将軍」は松平健だろうって思う。 でさ、時代劇でおすすめなのは、「鬼平犯科帳」じゃないかって思うんだけど。どことなく江戸情緒(フィクションだけど)を感じさせる筋書き、それとエンディング・テーマ(ジプシー・キングスによるフラメンコ・ギターの演奏)もなかなかしぶいからね。 それから、ついでに言えば、平日の朝から昼にかけて(世間の人々が働いてる時に、自分だけが休みで)時代劇の再放送を見るっていうのが、俺にとっては最高なんだ。現実感覚からどんどん遠ざかっていって、ちょっと自堕落かもしれないけどね。「大江戸捜査網」なんかやってた日にゃ、もうこたえられねえ。密命を受けた「隠密同心」は悪と闘う陰の存在、「死して屍拾う者なし」。江戸のハードボイルドってところかねえ。 同じ予定調和でも、「水戸黄門」みたいな偉い人ではなく、日陰の存在ってほうに惹かれるね。 予定調和も時にはいいんだ。でも、予定調和だけじゃ、つまんねえ。虚構も、現実も、ね。
|