夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年03月20日(水) 僕って何

 「雇われの身はつらいね」なんて愚痴もこぼれてきそうな今日この頃、いろんなことを考える。僕は何のために仕事してるんだろう。僕はいかに生きるべきか、なんてね。考えてみると、僕は常にそんなことで納屋見続けてきたよ。違うだろ、悩み続けてきた、って言ってんだ。妙な変換はよしてくれ。他人から「暗い」と言われれば、きっとそうだろうと思う。なんせ僕、高校時代よく聴いていたのが、オフコース、さだまさし、中島みゆき、ってとこだったからね。
 別に「明るいのが悪い」とは思わない。だけど、人間誰しもが持ってるはずの暗さを否定的にとらえるな、とは言いたい。誤解してほしくないんだけど、暗いのと陰険ていうのは違う。暗いだけなら悪くはないが、陰険なのは周囲に害を及ぼすから絶対に許せないと思う。
 
 人は日々何者かに脅かされ、一方で何者かに支えられて生きている。僕も、いろんなものに依存しながら生きているんだ。例えば、演劇であり、音楽であり、酒である。また、本屋で立ち読みすることであり、CDショップや楽器店を見て歩くことであり、意味もなくコンビニに立ち寄ることであり、様々な空想に浸ってみることだったりする。日常と非日常の世界を行き来することで、バランスをとっているんだとも思う。もちろん、人とコミュニケートすることで自分の存在が確かめられたりもする。
 都会の雑踏の中で僕は立ち止まる。こんなにも人がおおぜいいるのに、みんな僕のすぐそばをすり抜けていくばかりだ。僕のことを誰も知らないし、僕だってそのなかの誰かを知ってるわけじゃない。僕って何? 僕って存在するんだろうか? その答えは風の中に。風が知ってるはずさ。

 
 


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夏撃波 [MAIL]