中島みゆきの名曲「春なのに」が頭のなかでリフレインしている。 3月は別れの季節、職場を去る人もいれば、人事異動で職場を移っていく人もいる。俺は今、悲しい気分だ。だって、あの人の、そしてまたあの人の、すすり泣きが聞こえてきそうで。なんだかこっちまで辛くなっちまうよ。今、職場の人に「芝居、観に来て〜」なんて、とても言えた雰囲気じゃねえんだ。 俺は今回こそ異動の対象ではなかったようだが、来年あたり非常にあやしいとにらんでいる。もしそうなったら、事実上役者を続けていくことはできなくなるよな(辞表を提出するという選択肢もなくはないけど、あくまでもそれは最後の手段だからね)。だから、いつも次の公演が最後のつもりで、全力を投入していこうと思う。
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