バカ恋
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■ 具志堅ヨーコ ■


今日は会社の友達のヨーコ@弐拾九歳が遊びに来ました。

毎朝のチャリ通勤にほとほと嫌気が差してきたあたしに、

原チャリを貸してくれるそうで、

しかもその原チャリは同棲中の彼氏のモノで在るにも関わらず、

彼女の裁量で即オッケー。

二十歳の彼はやっぱり立場薄なのであります。





午後五時過ぎた頃、ヨーコと彼氏の二十歳男がやって来ました。

彼氏まで連れて来るとは思いも寄らなかったのですが、

来ちまったもんはしょーがねえ、とおうちに招き入れた次第です。





ヨーコは何時も通りぶっ飛ばしており、

二十歳男に

この女の何処に惚れたのだ?

と、不躾な質問をしてみた処、

全部!

と返されて、かなり面食らったあたし。





程なく、コージもやってきて、

徐々にテンションが上がって来た我が家。

何故だか判らぬうちに、事態は鍋パーチーへと移行し、

結局あたしは御給仕当番となり、手料理を振舞ってやりました。





ヨーコと二十歳男の馴れ初めや、

日頃のあんな事こんな事を探りながら、コージは

俺が二十歳の頃とは全く違うな・・・

俺が二十歳の頃はもっと遊びまくってたし、もっと楽しかったぞ


と、ぼやいてました。





そりゃあな、おっさんと比べる事自体間違ってるんだわ。

二十歳男はヨーコ命で、

譬え、職場と家との往復の日々であっても、

譬え、毎日ヨーコに罵倒されようとも、

譬え、他の若者が遊びまくって居ても、

譬え、ヨーコの息子のお着替えを毎朝手伝っていても、

其れでも良いと思っているのならば良いではないか!





しかし、ちょっともったいない気はするけどねえ〜

二十歳の頃なんて遊びたい盛りだろうに・・・

ま、本人がいいっつーんだから。





楽しい宴も終わり、

ヨーコと二十歳男は満腹の身体を揺らしながら、

手に手を取って帰って行きました。






あたしとコージは反省会をし、

やっぱり二十歳男にはもっと遊びを勧めるべきだ!だの、

今度は風俗に連れてってやろう!だの、

大体、あいつは毛深すぎる!だのと、

てめえらは恋愛アナリストか?ばりに語ってしまいました。






其れから暫くしてヨーコから電話が在り、

さっきは御馳走様でした

と軽い感謝の言葉の後、






原チャリの鍵を其の侭持ち帰って来ちまいました






と、相変わらずのヨーコ節を炸裂させておりました。







貴様らは一体何しに来たんだ?










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