バカ恋
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■ 愛と幻想のファシズム ■


久しぶりに会ったR嬢は少し痩せていた、ような気がした。

其れでも全身から出ている幸せビームが眩しくて、

あたしはとっても嬉しかったし、羨ましかった。




だぁりんは仕事で忙しいと言っていたので、

金曜日は会えないだろうと思っていたけど、

仕事を早めに切り上げて、あたしたちの前に現れた。

死んだ魚の目をしながら・・・




皆と別れた後、だぁりんとあたしは二人で喫茶店へ。

酷く苦いコーヒーを飲みながら、

久しぶりだね・・・

と言って、照れるだぁりん。

そして、椅子にうな垂れるように倒れこむだぁりん。

その姿は、酔っ払ったタダのオヤジ。






あたしはこの男がいいのか?

心底惚れてるのか?

こんな男が好きなのか?




一瞬、わからなくなった。

自分が何故、此処にいるのか。

どうしてこの男と一緒に此処にいるのか。





明日にはきっと、その答えも見えてくるかもしれない















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