日記日和
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2005年10月01日(土) 目からウロコ


昨日は午後から自治体の「男女共同参画事業」講座に行って参りました。

日頃一緒に活動している男女共同参画推進員の代表が活動報告を行ったり、女性会議の方の話の後、大学の先生による男女共同参画についての講演がありました。


この先生は、聞いてる人間を笑わせながら上手に話をされるのですが、話の内容は「目からウロコ」の連続でした。


私自身、推進員の活動に疑問や閉塞感を感じることもあり、目指すものを見失いかけていた・・というより、もしかしたら最初から本来の目的を理解していなかったのかもしれませんが、

何故、男女共同参画を目指すのか、何故、女性の問題を取り上げるのかということに明確な答えをもらうことが出来ました。



それは、女性の問題として取り上げられていることは、老人や子供、障害者といった社会的弱者の問題と根っこが同じだということ。

女性(=社会的な弱者)が暮らしやすい社会というのは、みんなが暮らしやすい社会であるというのです。

言われてみれば、本当にその通りなんですよね。




また、女性の権利とか女性の立場の向上を目指す活動というと、昔のウーマンリブに代表されるような、何かというと男性に噛み付いていく強烈なパフォーマンスを連想して気後れする部分がありました。

でも、男女の立場を対等にというのは、男性の譲歩の上に成り立つものではなく、男性を味方につけて巻き込みながら進めることも可能であるということも教えていただきました。

私たちはこれまで「対男性」ということをあまりに意識しすぎていたのかも知れません。




それから、これは先生のお人柄でしょうか?

物事をまず肯定的に見ていらっしゃることで、話がすごく聞きやすかった気もします。


前に出たウーマンリブも、先生は「最初にそのことに気付き行動したときに、自分たちの思いを理想的な形で表現するのは難しい」と言われていました。

確かに、今、私は、あそこまで過激な行動をしなくてもよかったのに・・と思ってしまいますが、当時の女性たちはあれくらい思い切った表現をしなければ社会は気付いてくれなかったのかも知れません。



また、「男女共同参画社会基本法」にも触れられ、内容について色々な批判はあるが、それでも問題があることを認め、法律という形にしたことをまず一つのステップとして評価したいとおっしゃっていました。




長い年月をかけて作り出されてきた男女の役割を変えていくには同じくらいとは言わないまでも、かなり長い年月がかかるのでしょう。



いくら私たちがジタバタしても、急激な変化はあり得ないんだとそれはよくわかりました。


でも、先生から私たちの活動についてのアドバイスもいただけたので、大いに参考にさせていただきたいと思います。


イサカ |MAILHomePage

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