日記日和
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2005年09月04日(日) カトリーナが暴露したもの


大きな台風が日本列島に近い付いているようですね。

毎日のようにアメリカのハリケーン被害をテレビで見ているだけに、特に気になります。

それにしても、今回のハリケーンの被害は、大変なことになっていますね。

ハリケーンのすごさにも驚かされますが、報道を通じて現在のアメリカの色んな面が露呈され、そちらにもショックを受けています。

ハリケーンのことを報じられてから、もう幾日も経つのにまだまだ被害の実態が明らかになっていないんですよね。

そして、ここにきてアメリカの人種間格差の問題が大きく取り上げられるようになってきました。



避難命令が出て、白人の多くは事前に非難し、家は被害に遭っても保険を掛けているので、また直すことが出来るけれど、貧しい人々は脱出のための車がなかった・・とか。


被害の大きかったニューオーリンズは、19世紀にはアメリカ最大の黒人奴隷市場があった場所なんだそう。


私の大好きな映画『風と共に去りぬ』でその頃のアメリカ南部の様子は何となく想像できます・・

1863年にリンカーンが奴隷解放宣言をして黒人も自由にはなったけれど、それから140年以上経った今でも、あらゆる面で不自由な生活を強いられていたのですね。


今回の報道で初めて知ったのですが、世界の最貧困と言われる人と同じような生活をする黒人がアメリカには多くいるんだそうです。

そして、ハリケーンで亡くなったのは、そういう人々が多かったと聞きますし、命は助かっても家や家財道具全てを失くしてしまったのですね。



救助の遅れもあり、被害地では略奪や暴動が多いという報道も目にします。

「そんな、死人に鞭打つような真似が何で出来るの〜?」という憤りは、当然ありますが、そうやって人の物を奪わなければ生きていけない人も多いのかと思うと複雑です。


アメリカ軍が本気で救援・復興のために動いたら、もっと早くどうにかなったんじゃないかなぁ・・

そうしなかったのも南部だからなの・・?
黒人の多い地域だから・・?


ハリケーン被害の報道は、被害そのものの大きさ以上に、アメリカの闇の部分を見てしまったようで、気が重くなります。


イサカ |MAILHomePage

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