映画鑑賞日記
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マイノリティーリポート 2002年12月21日(土)

★STORY
 西暦2054年、ワシントンDC。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を採用し、大きな成果をあげていた。それは、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる犯罪を事前に察知し、事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの。ジョン・アンダートンはその犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョンは、自らの容疑を晴らそうと奔走するのだが…。

☆感想
久しぶりにエキサイトできましたよ。最近、ファンタジーものでは、ハリーポッターが面白かったけど、SF系はあんまりおもしろい作品にぶち当たってなかったからかなりたのしめました。

 去年(2001)、スピルバーグ監督の「A.I.」は期待はずれだったから、今回も未来物で、あんな感じにはしてほしくないなとおもいつつみたけど、全くもってそんな心配はなし!見事に、未来の世界観が創り出されていたと思いますよv
SFものの、命は、世界観!この設定がかなり重要な意味をもってくると思うのですが、マイノリティーリポートに関しては、すごく、よくできていたと思う。まず、ここで物語りに引っ込まれましたもん。
 設定が良くても、内容がどうしようもなかったのが、「ザ・ワン」(過去の映画鑑賞日記参照)SFはやはり設定が命といっても、内容がそれに伴っていなくては、話にならない。

 この作品は、内容はかなりすばらしく、できてました。あのストーリー展開は、そう簡単にはできませんね。観客を全く持って飽きさせない。だいたい、物語とか読むときって、先はどうなるんだろうとか考えながら読みますよね?そんで、わくわくしながら、物語を堪能していくものだと思いますが、それが、最初から最後まで予想どおりだとつまらない。(例えば、「アルマゲドン」のように…)
 だからといって、あまりに物語が飛躍しすぎるor心理的要素が強すぎると一般受けしない。ある程度、ストーリーの先が読めそうでいて、読めないそんな作品が好ましいと思う。
 ずばり、この作品はそんな作品です!!ていうか、何度ここで終わりか?と思わされたことか。いい意味でいろんな予想を裏切ってくれて、もう最後までめちゃめちゃおもしろかったッス。

 映画鑑賞日記をかいてていつも思うんだけど、音楽は、ジョンウイリアムしか作る人いないかいっっ!!って思う。でも、それは悪い意味ではなくて、彼しか、映画の世界を表現できる芸術家はいないからなんだろうなと思う。SF系は、彼しかいないでしょう。今回も、雰囲気ばっちり表現できてたと思います。

 映像は、あはは。もう、言うことなしです。はっきりいって、これ以上映像的に進化ってあるんでしょうか?あ、3Dの技術はまだ、これから先がありそうですけど2Dに至ってはこれ以上なんか工夫するところあるのかといわんばかりのものばかりですね。もう、表現できない領域はほとんどないんじゃないのかな?
 にしても、この映像技術の発達のおかげで、おもしろいSF映画作品がたくさん製作されるようになってほんと良かったと思う。たぶん10年前じゃ、「スターウォーズ」にしろ「ハリーポッター」にしろあそこまで描けなかったと思う。このマイノリティーリポートなんて、映像化無理だったに違いない。
 うん、おもしろいSF映画は今が一番いいものが、みれる時期かもしれないね。

総評 ★★★★★★
内容 ★★★★★★
音楽 ★★★★★★
映像 ★★★★★★

上映時間:145分
製作年:2002年
製作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ボニー・カーティス/ジェラルド・R・モーレン/ヤン・デ・ボン/ウォルター・F・パークス
製作総指揮:ゲイリー・ゴールドマン/ロナルド・シャセット
原作:フィリップ・K・ディック
脚本:ジョン・コーエン/スコット・フランク
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:トム・クルーズ/サマンサ・モートン/コリン・ファレル/ ピーター・ストーメア/ニール・マクドノー/スペンサー・トリート・クラーク/スティーヴ・ハリス/パトリック・キルパトリック/ジェシカ・キャプショー/ジェシカ・ハーパー/ ロイス・スミス/キャスリン・モリス/マックス・フォン・シドー

新宿プラザにて鑑賞

公式HP:http://www.foxjapan.com/movies/minority/


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