クレイマー・クレイマー - 2003年11月19日(水) ご近所にたとつんが一緒に遊ぶのを楽しみにしている、 A君がいる。 A君はたよりも学年がひとつ下になる。 A君は保育園に行っているので、平日は一緒に遊べない。 だから土日、それもA君がいる時だけ遊ぶことになる。 それでも、気が付くとA君のお家に上がりこみ、 放っておくとお昼ご飯までご馳走になってしまうくらい仲がいい。 たとA君は、朝時間が合えばお互いに 「おはよう。行ってきます」 の挨拶をして園に向かう。 夜は保育園帰りのA君が、駐車場から家に帰る途中窓越しに 「たっく〜ん」 と声をかけていってくれる。 そんな日常を過していた。 それが10月に入った頃突然、A君の家は父子家庭になってしまった。 最近になってたが 「A君のまま、まだ帰ってこないねぇ」 と不思議そうに言った。 咄嗟になんて答えてよいか判断がつかなかった。 我が家の前の駐車場。 そこにA君のぱぱとままの車が止まっていた。 それまで当たり前のようにあったA君ままの車が、 駐車場に見当たらなくなって、たなりに疑問だったのだろう。 毎日車があるかどうか気にしていたらしい。 A君のぱぱとままがどうなったのか詳しいことは判らない。 単に別居しているだけなのか、離婚したのか。 たが体調を崩して土日も遊べずにいた為、話す機会も逃してしまった。 触れて欲しくないこともあるだろうし。 ただ確かなのは、A君のままは別の場所で暮らしているということ。 ある程度の年齢になれば判ってくることもある。 でも、いまのたにはまだ判らない。 『A君のままはもう帰ってこないんだよ』 この一言を言うのは簡単だけれど、 どうしてかと聞かれた時に答えられない。 誤魔化しだと判っているけれど、 「きっとお仕事が忙しいんだね」 そう答えた。 いずれたも理由を理解する時が来るだろう。 子供には解らない大人の事情が存在するということも、 嫌でも知っていくだろう。 子供の無邪気さで 「なんでままいないの?」 なんて直球を投げないことを願うばかりである。 -
|
|