十夜一夜...Marizo

 

 

仕事とストレス - 2005年10月26日(水)



この世の中にはいったい何種類ぐらいの
「仕事」というものがあるのだろうか。

第一次産業である農林水産業。
第二次産業といわれる製造業。
私が所属している金融も含まれる第三次産業。

頭を使う仕事、肉体を使う仕事
神経をする減らす仕事、靴底をすり減らす仕事
笑顔が必要な仕事、泣き顔が必要な仕事
制服を着るのか、私服を着るのか
会社に通うのか、自宅でするのか
昼間働くのか、夜働くのか。

何種類どころか何百、何千とあるのだろう。


ただどんな仕事であろうと
対価としてお金や物を受け取るのであれば
どれ一つとってみても楽な仕事など
この世の中にはない、というのが私の持論なのだ。


■◇


昨日、店頭でふとアライちゃん(仮名)を見かけた。
同じ会社で働いてはいるけれど
課も違うし席もずいぶん遠くに離れている。
久しぶりに顔を見た、と言った感じであった。


仲の良かった同期のぬっきー(仮名)が
二、三ヶ月前に体調不良で退職をしている。
仕事のストレスが原因で不眠症になり
心療内科に通っていたと私が聞いたのは
退職するその当日の朝であった。


それと同時期にアライちゃん(仮名)に
円形脱毛症が出来、病院に行ったところ
心因性のものらしく、もしかしたら
髪の毛がすべて一度抜けるかもしれないと言われ
彼女はその翌日ショックで会社を休んだ事があった。

もちろん私が直接医者から
話を聞いたわけではないから
はっきりとした病名や原因などを
把握したわけではないのだが
その話を小耳に挟んだ私は
嫁入り前のうら若き乙女に
なんてひどいことを言う医者か、
もっと他に言い方があるだろうにと思っていた。


しかし、久しぶりに見た
アライちゃん(仮名)の頭は本当に
入社当時(三年前ぐらい)とその様相を
変えていたのであった。


ストレートヘアの彼女の頭皮は
後ろから見ると年配の女性のようであった。
頭皮がはっきりと認識できるほど
特に頭頂部の髪の薄さが目立つ。



25,6歳の女性と言えば
一番お洒落に気を使う年頃ではないだろうか。
彼女の心情を思うと心が痛んだ。


「頑張れ」とも「辞めちまえ」とも
私から声をかけてあげることは出来ないけれど
ほんの少しの年の功で私が役に立つことがあるのなら
話を聞いてあげることはできるのになぁと思っている。
Marizo














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