カタルシス
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『恋するブラジャー大作戦 (仮)』鑑賞 【あらすじ】 女性だけで運営されてきた日本の大手下着メーカー「シス」が、新たな戦略として男性デザイナーによる《究極のブラジャー》の開発を決定した。 3ヶ月の期限で新ブランドによる中国市場の開拓を命じられた香港支社長のサマンサ(カリーナ・ラウ)は、男性社員の起用に戸惑いながらも社命に従うしかない。そして多数の応募者の中から選ばれた、プレイボーイのウェイン(ルイス・クー)と、やたら強気な小心者のジョニー(ラウ・チンワン)。 「シス」初の男性社員に対する女性スタッフの熱烈な歓迎に、ふたりはすっかり有頂天になってしまう。 しかしただひとり男性社員の起用に納得の出来ないチーフデザイナーのレナ(ジジ・リョン)だけは、仕事もしないでバカ騒ぎばかりしている彼らに次から次へと恥ずかしい試練を与える。 ウェインとジョニーは残り少ない時間の中で、ブラジャーのエキスパート(?)と成るべく集中特訓を敢行! 史上空前のフィット感、極上の着け心地の《究極のブラ》を求めての大作戦が開始される!(公式サイト「Story」より)
えーと 面子的には豪華でした 主演の4人の他にカメオで スティーブン・フォンだのカレン・モクだの樋口明日香だの 見知った顔ぶれがチラホラ 顔を知らなかったのでクレジットを見てビックリした フォトグラファーのウィン・シャ 冒頭の面接シーンでマニアックな映像監督?みたいな役で登場してました「下着を撮らせたら俺の右に出るヤツはいない!」的な台詞だったかな… 実際に撮る写真はアーティスティックでスタイリッシュなのに こういう出方を受け入れてしまう空気が 香港芸能特有の敷居の低さだよなぁ(苦笑)
コメディができてなんぼの技量 パロディに出られてなんぼの度量 カメオを受けてなんぼの器量
日本の役者の格付けとは明らかに基準が違ってる というか 同じことしかやらない(できない)芸能人は飽きられちゃうんじゃないかな だからみんなマルチに活動してるんじゃね? せっかちで欲張りなイメージのある中華気質からの推測でしかありませんが
…閑話休題
話はあらすじのまんまです 特に大きな特徴もなく スタートからゴールまでの道筋を ドタバタコメディで賑やかしく見せているのみです つか これよく国内版が出たヨネ(苦笑) 実は別の作品と間違えてレンタルしてきたものだったんですよ パッと見の印象が似ていたというか 思い違いに気づかなかったというか 何と間違えたのかというと ン・ジャンユーとダニエル・ウーの呉(ng)コンビが共演してる『豊胸秘CUP/Beauty and the Breast』って作品 これこそ国内版化されるには もそっと呉さん方に頑張ってもらわないと!な内容だと思うんだけど ダニエルくんのコメディが見たくて気になっていたのです ジャンユーも好きな俳優さんだしさ “男2人のちょいエロでおバカなコメディ”みたいな覚え方をしていたので 今回のと間違えちゃったみたいです そして本来のお目当てはやっぱりまだ国内版は出てませんでした(^^;)ゞ
日本の下着ブランドが舞台なんで 微妙な絡み方で日本人モデルや日本での会議風景なんかが出てきます 会議は日本語⇔広東語で言い合いしてて 何故か通じ合っている… プチ『王様の漢方』状態(その例えがわからんだろうよ) おバカなノリや笑いの設定なんかは香港コメディの王道をいくベタさ加減で 失笑ながらも潔さを感じますし その阿呆な話を 手堅い演技で何本もの映画に出 評価されてきたベテラン俳優たちが演じているのだから 呆れ度合いは増すというもの(苦笑)
究極のブラと男女の恋愛をつなげるこじつけ方が かなり痛々しいことになっていましたが 一人で見る分には我慢ができます これは誰かと一緒に見る方が恥ずかしくていたたまれなくなるんではないかと! ジジ・リョン演じるレナの口癖?で ソプラノ歌手の発声練習みたいな「はーっ!」って高い声を頻繁に出すんですが あれがまぁ耳障りというか 普通そんな声出さねーよ!ワザとらし過ぎるよ!!と顔を覆いたくなるような気分にさせられました カリーナ・ラウ演じるサマンサは 下着ブランドの支社長らしくいつでも最高品質の下着を着用している美人ボス 下着のフィット感を説明するためにシャツをはだけて下着姿を披露したりする そのボディたるや細いわ白いわ とにかくお綺麗デスタ… え おいくつなんですかマダム? いいなー トニーいいな あんな彼女羨ましい〜 (←カリーナ・ラウはトニー・レオンの長年のパートナー) 若い頃より歳を経てからの方が綺麗と思う女優さんです ハイ
ルイス・クーは初めて見たのもコメディで しかもそのときは冴えない間抜けな青年役だったんですが 作品で見る前に持っていた彼のイメージは 今回みたいなプレイボーイのキャラだったので ウェインの役回りは何の抵抗もなくすんなり受け入れられました 派手な顔立ちの二枚目とでもいうんでしょうか 健康的でちょい濃ゆい感じのゲロモン系 スリムなスーツをビシッと決めて カラーシャツにタイの合わせなんかは 一歩間違えたらホストです 身長が高いのか バランスが良いのか 引きで撮られた立ち姿が特に格好良かったです ラウ・チンワンがちょっとガタイ良い人なのでルイスはシュッとして見えました シュシュッと
…ここまで書いてみても やっぱり特筆すべきは俳優のみな作品だったんだなぁ(苦笑) 好きな俳優が出ているんだったら見ても良いけれど そうでないならやめておいた方が無難な1本ですね
『インナーウォーズ』2002年/アメリカ
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