カタルシス
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先日のアラーキー以来 父が東京懐古に反応するのか?と勘ぐっていた我々姉妹は 試しに『ALWAYS 三丁目の夕日』を借りてきた 少々父の時代よりは古くなるが東京懐古という点では条件が合うし 作品そのものの評判も良かったので 何となく気にはしていた映画だった 身近に堤慎一ファンと吉岡秀隆ファンの友人がいるのも興味を持つキッカケになっている
DVD持参で本家を訪ね 夕食後に鑑賞を始めてみた さて父母の反応やいかに
『ALWAYS 三丁目の夕日』鑑賞
【あらすじ】 昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。ある日、鈴木則文が営む自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で上京した六子がやってくる。しかし、思い描いていたイメージとのギャップに、少しがっかりした様子。その鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介。彼はひょんなことから、一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのもとに連れてこられた身寄りのない少年・淳之介の世話をすることになるのだが…。(allcinema ONLINEより)
茶川龍之介とか古行淳之介とか いちいち名前がオカシイYO! さすが西岸さん!彼ならやりそうな命名センスだ(笑) 漫画『三丁目の夕日』は読んでこそいなかったが 存在は以前から知っていたし 原作者の西岸良平氏は『鎌倉物語』で馴染んだ漫画家なので親近感があった あの独特の絵柄と世界観は目を見張るものがある 親子で安心して楽しめる作家だと思う
確かこの映画後につっつん(堤氏)と小雪が噂になったと聞きかじったが 劇中ではほとんど絡まない2人だったんだなぁ 話によるとつっつんが共演者キラーらしいので 舞台だドラマだ映画だと共演が変わる度に誰かしらと噂になるものの ほどなく消え去ってしまう 要は「共演のよしみで食事くらいには行ったけど」的な付き合いで その後がつづいていないからこうなるんだろうけれども(苦笑) 大抵が相手の一人相撲と聞く まぁそれだって風聞に過ぎないので本当は誰かときちんとお付き合いしているのかも知れないわけだが
映画に話を戻すと 注目すべきはつっつんでも吉岡くんでもなく 子役の名演技にあったんではないかと思われる 少年たちの小技がニクイというか 大人顔負けの芝居っ気に驚いた ちょっと気味が悪いレベルに達していたと思う… その“子供&つっつん”“子供&吉岡くん”のコンビがヒジョーによろしかった! あとはもう実際に自分の目では見たことがないハズの懐古風景の再現や生活文化の細かいディティールに感心した2時間半だった …そう 2時間半 ちょっと長めの映画だったんだな 一番のターゲットにしていた父は 開始十数分で隣の部屋でパソコン麻雀を始めてしまった
THE 敗北
父親シフトで借りてきた映画だったハズなのに不発に終わる orz かろうじて母は最後まで付き合ってくれて ラストの盛り上げシーンではありがたくも涙を浮かべて見入ってくれていた ああ 少しは報われたんだろうか私たち(涙)
夕飯中から見始めてしまえば良かったのかも?と あとになって作戦ミスに気が付いた 御飯中だったら動きたくても食べ終わるまでは動かなかっただろうし 途中まで見てしまえばつづきが気になって惰性で乗り切れたかも知れない …というか そこまでして無理に見せることもない話なんだがね(苦笑) ちょいと悔しかったワケさ もっとも御飯中はそのとき見ていたTV番組が気になっていたようだったから 映画にするのが悪い気になってやめておいたという背景があってのものなので 結局どうにもなりはしなかっただろうて
最近になって 夫婦割引が使いたい母に連れ出され 時々は劇場へ足を運んでいるようだが 付き合うのはもっぱら三谷幸喜作品だとか 気楽に観られる系に限ろうとしているご様子 それなのに前回は『明日の記憶』に付き合わされたらしく 普段の傾向を考えて「うわ 重いの観ちゃったね…」とコメントしたら ゲンナリした様子で「あれはキツかったよ…」と苦笑いを返された 本人が観たがっていたのならまだしも 劇場で観るには年代的立場的にイタイ内容だったろう 無理矢理付き合わせるのは酷な映画だ 謙さんスキーの私ですら避けた作品だったのに… お気の毒なお父様
⇒●明日の記憶
そんな父なので 映画は根本的に浸透しない人なんだよ うん
本家を出て自宅までの道すがら「失敗だったね」と言い合いながら反省する姉妹だった
『想出懐かし』1922年/アメリカ
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