カタルシス
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2006年09月30日(土)  華麗なる変身 

日比谷に昼頃着を目指し行動を開始 妹と2人シャンテ・シネまで映画を観に出掛けました
⇒●シャンテ・シネ

来週の金曜までと知り慌てて観に来ることにしたキンキー ここは窓口で前売りチケットと座席指定券を交換するタイプの映画館なので すぐの回が混んでいたら次の回の席を確保して先にランチをしよう!と決めて上映の30分前着で臨んだら 意外にアッサリすぐの回の席が確保できてしまいました さすがに中央通路側は埋まってましたが HPで確認したときの「混雑」具合はあまり感じなかったなー?と

そんな訳で 朝2番の回で『キンキー・ブーツ』を鑑賞

【あらすじ】
「どうしたらいい?」が口グセの優柔不断なチャーリーは、突然の父親の死で靴工場を相続する。しかしその直後、工場が実は倒産寸前だと判明!どうにか工場を救いたい彼のもとに舞い降りた天使は・・・ドラッグクイーンのローラ(♂)だった。小さな女性用の靴を無理矢理はいている彼女を見たチャーリーは、伝統的な紳士靴の製造から男性用セクシーブーツ製造へと工場の方向転換を図る。はたして保守的な職人たちは、2人の大胆な改革についていけるのか?!(CSGYAO「CINEMA COMIN'SOON」より)


期待したままの超英国産! 予想を上回る感動とかはありませんでしたが 期待を裏切らない内容の映画でした 主演のキウェテル・イジョフォー貫禄あるし歌上手い! 外見はゴツイ男性なのに本当にショウガールに見えてきた スゲェなぁ… ひきかえ もう一人の主人公チャーリーは影が薄いというか 特別ハンサムでもないし 目を引く要素が全然ないのに しっかり要のキャラクターを担ってました あの地味さ加減で主人公ってところが 英国の粋だよなぁ〜とか何とか 勝手に言っていろ自分

チャーリーのフィアンセ・マックスにイマイチ移入できず どうして彼と恋仲になったのかが見えてこない女性像でした 初めからすれ違うのが見え見えでちょっとなー 彼のフィアンセである彼女の魅力がもっと出ていたら良かったなと思いましたが 後々の展開に後腐れが残らないという点においては ああいう人間像の方がサラっとしてて良かったのかも知れません

この映画には元になった実話が存在します もちろん そのままを映画にしたわけじゃないので 幾分ドラマティックな脚色が施されているだろうし 痛快な展開を組み込んでいると思いますが 老舗の紳士靴メーカーが 規格量産化の煽りを受けて瀕死の状態に追い込まれ その生き残りを賭けて模索した道が

ドラッグクイーン御用達の靴作り

という発想は 事実だと思うとかなり奇想天外だし それだけで充分ドラマになっています しかも 伝統を重んじる英国の さらには古風な考えが根強い田舎町での出来事だというのだから 面白くならないわけがないよね! 少なくとも英国好きの妹や 群像劇好きの私にとっては クリティカルヒット間違いなしじゃん?

一般的に「英国映画」というもののイメージがどんなものかは解りませんが 私の目には「質素・テンポ・皮肉」が重要要素になっているように見えてます
映像が綺麗なのも特徴のひとつだと思いますが 美しさの種類が 華美ではなく 雄壮でもなく ふとそこにある何でもないものの描き出し方が上手とでもいいますか 飾らない景色や自然や建物や人々が とても綺麗に見えてくるのです

よく十把一絡げに「ヨーロッパ」と言いますが 仏産・伊産・その他etc それぞれみんな違う雰囲気を持っています 「ヨーロッパ映画」というくくりは大まか過ぎてイメージ固定しないと思うんですが どうなんでしょ? それに対抗する言い方が「ハリウッド」であるならば 資本の所在が違うだけの話じゃないか
ああでも「ハリウッド色」というのは感じるなぁ… やはり資本を握られると思うように作れない場合もあるんだろうな そして自分は統計的には“アンチ・ハリウッド”思想の持ち主であると思います 観るけどね ハリウッドスター好きだし でも作品で選ぶとミニシアターに寄るといいますか あまり資本のデカい大作には食指が動かない傾向にありますね(大作は役者で選ぶ 内容はほとんど期待してないのでハズレでもあまりヘコまない 逆に当たりのときはビックリする)

…ヘソ曲がりなだけでしょうか(黙)

そんなこんなで 姉妹そろって映画に満足できたので 次はお腹を満足させる番です
妹の希望を聞いてみたらカレーかエスニックと言われたので 何件か事前に調べておいた店を順繰りに回ってみましたが ランチが平日のみだったり 値段の割に内容が今一つだったり なかなか彼女のお眼鏡に適うところが見つからず 最終的に三原橋交差点の老舗有名店『ナイルレストラン』で名物のムルギーランチを食べることになりました(笑)

⇒●ナイルレストラン

ときどき食べたくなるんですよねコレ でも 一度食べるとしばらくはいいやーって気になる 何故ならボリュームが結構あるので完食すると漏れなくお腹が苦しくなるからです!
見た目には余裕で食べきれると思うんですけどねぇ 食べても食べても減らないカレーなんだよ そしてこれまた意外に結構辛い 初めは気づかないけど後からくる ライスやマッシュポテトを上手に残しておかないと 終盤ツラくなってきます

そんなハラハラどきどきカレーです

日本で最初の本格印度カレー屋さんだそうですよ 店長がまた名物店長さんで 見るからにインド人の風貌で流暢な日本語を繰り出しては客を構うのが生き甲斐のようなオジサン 今回も何かと客に話しかけて笑いをとっていました でももうオジサンというより オジイサンになっちゃってたね 彼が元気なうちにまた行っておきたいな

そして何年かぶりのムルギーランチを食したわけですが

あれ? なんか量減った??

見た目にちょっとコンパクトになったような気がしました それでもライスの山を崩しながら食べ始めると減らないカレーは健在で 覚悟の上で食べていても「…なくならねぇ!(汗)」という焦りは再び体感することができました 辛さも「そんな辛くないじゃん」と食べ始めた妹が 途中で「ごめん結構辛いわ…」と言い出しちゃったような後攻め感です
トータル的にはやはり ちょっとボリュームが落ちたような気がしましたが(昔の方がたくさん食べられたのにそれでもお腹キツかったもの) このくらいが日本人には適度な気がします
ワタシ思うに 残す人がいっぱいいたんでゴハン量調節したんだと思うよ
ゴハンといや この店本格印度式なのに米が日本米でした 前もそうだったか覚えてませんが カレーにすんのは勿体ないような銀シャリ使ってます もちもちふっくらゴハンです

…あ だから腹もちがいいのか?!(遅)

ま そんな感じで 遅めのランチを腹一杯食べて帰ってきたのでした

『華麗なる変身』1970年/アメリカ

 


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