カタルシス
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2006年09月02日(土) |
本当の心は永遠に檻の中 |
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PARCOプレゼンツ『噂の男』を観劇
作:福島三郎 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:堺雅人/橋本じゅん/八嶋智人/山内圭哉/橋本さとし 猪岐英人/水野顕子
嫌〜な男の 嫌〜な話が テーマだったらしい そしてその通りの話でした
重いとか あと味悪いとか 色々噂は耳にしてましたが 大方の感想に共通してるのと同じく「すっっっっっっっっっっごい面白かった」です ただ 私は他で言われているほどには観劇後イヤ〜な気分に浸りませんでした
嫌な人たちの嫌な話なのは確かでしたが まとめた感想としては「人間誰しもあんな感じだよなー…」でしょうか ヘコむというよりはシニカルな笑いが残りました 誰の身近にも潜んでいる「嫌」さ加減を ちょっと極端に描いてるだけだよね っと
メインの5人全員が目当てだったので自分的には超豪華メンバーな舞台でした テーマは歪んだ人間の本質でしたが5人それぞれがイイ味出してて 本当面白かった ただアレかな 彼らが演っていたから面白く感じたのであって 他のキャスティングだったら受け付けなかったかもです あの人もこの人もアレもコレも 彼らだったからこその「笑い」だったなと思います
もちろん個人的には です
ケラさんの演出の舞台を観るのは『労働者M』につづき2作目だと思うんですが 2つの世界が巧みに交錯している見せ方が共通していました 『労働者M』のときは全く別世界がまぜこぜにされてましたが 今回は「過去」と「現在」そしてそれぞれの展開がちゃんと理解できました!(〜Mのときは訳がわからなかった)
これが彼の手法なのかなぁ? たった2作観たくらいで推し量るのはおこがましいかも知れませんが 見せ方自体は面白くて好きです 別の時間や空間て展開しているばずの出来事が ときどきピタッとリンクする瞬間をつくっていたり 実に巧みです 上手いなと思う 今放送中のドラマ『下北沢サンデーズ』に毎回ちょろっと顔を出しているらしいケラさん 好き好きは別にしても奇才には違いないんだろうナ
『本心』Hysteric Blue
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