カタルシス
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2005年08月21日(日)  穏やかな生活 

先週のあまりのクサクサ加減にストレスが募りつつあったため 敢えて癒しを求めたセレクションで映画鑑賞を実行

『皇帝ペンギン』
いや本当可愛かったですよ ペンギンってだけで和むし コロっとしたの好きなんですよね ポテッとかフニッとか
映画自体は生態ドキュメンタリーなので自然の厳しい現実なども まざまざと見せつけられてしまう訳ですが 親ペンギンの懸命な育児活動だとか 世の中というものの何もかもがわからないまま無邪気に生まれてくる子ペンギンのあどけない姿だとか 南極の壮大で真っ白な絶景だとか

よく撮ったもんだなぁと感心することひとしきりなのでした

群からはぐれようが 天敵に襲われようが 事故っても何しても クルーが手を出すことは御法度だったらしい 当たり前のことなんだけど切ない撮影隊

撮影する以外では彼らに干渉することがないクルー達に対し 見たことないモノに興味を示す子ペンギンはおぼつかない足どりでクルーに近づいて来ては懐きそうになるので クルーたちの方は振り払うのに大変だったそうです 物理的にって意味じゃなくて「こんな可愛い生き物がすり寄ってくるのに無視しなきゃいけない」ことが大変だったんだってさ

超 納 得

癒し系の名に恥じない映画でござんしたよ

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自宅に戻って『点子ちゃんとアントン』鑑賞
友人に勧められてレンタルして来ました 子供が主人公のドイツ映画です

ドイツでは誰もが子供の頃に1度は読んでいるという 有名な作家エーリッヒ・ケストナーの児童小説が原作で 大まかなストーリーはそのままに時代背景だけを現代風にアレンジしたものだそうです

ケストナーはホロコースト時代のドイツ人作家で 当時の軍国主義に媚びることのない作風がナチによる迫害の対象とされ 作品を焼かれ逮捕されること2回 執筆や出版に制限がかけられても 弾圧に屈することなく活動をつづけた志の人だったそうです
参照⇒●ミステリー・推理小説データベース

この『点子ちゃんとアントン』以外にも子供を主人公とした物語が数作映画化されているので 「子供と動物を使った映画はそれだけで和むからズルイ」と思っていた私的には「子供の話ばっかじゃん!」という印象の作家だったのですが そういった時代背景を聞いてみると見る目が変わってくるものでして

子供が主人公の物語を多く残しているのは 当時の暗雲立ちこめる世情の中 これからの時代を担う子供たちには夢や希望を失って欲しくないというケストナーの願いが込められていたのだと聞いたわけですよ

ねぇ?考えも改まるってもんじゃないですか

【あらすじ】
点子ちゃんとアントンは親友同士。でも、父のいないアントンは病気になった母の代わりに、内緒でバイトしていて最近一緒に遊べない。一方、点子ちゃんの家は裕福だけど、医者の父とボランティアに熱心な母は留守がちで、母と一緒にいられるアントンがうらやましかったりする……。裕福な家庭の子、点子ちゃんと、貧しいけれどいつも元気なアントンの友情を描いた心温まる物語。(allcinema ONLINEより)


アントン可愛いです 健気です
あり得ないこといっぱいだけど人間がみんな可愛いので許す
…ほら やっぱりズルイよね 何か(苦笑)

『穏やかな生活』1997年/ロシア・日本

 


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