カタルシス
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2005年05月04日(水)  ジャッジメント・イン・ベルリン 

渋谷Bunkamuraル・シネマにてドイツ映画『ベルリン、僕らの革命』鑑賞

連休の真ん中だし朝一の回なら他の日に行くより動員が少ないだろう と思って突然行く気になりました

『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブリュールが主演だったので公開前から気にはしていたんですが 今回女の子絡みみたいだったんで面倒くさいのヤダな〜と思い劇場で観ないでもいいやと思ってたんですが 『王様のブランチ』で紹介されていた内容を見ていたら 女お子云々よりも“今はブルジョワもと活動家”のオッサンに興味を引かれて いや オッサンに興味を引かれたんじゃなくて オッサンと主人公達が世代や価値観の違いについて お互いに考え込むようなニュアンスに触手が動きました
あとはウルグアイ映画の『ウィスキー』ね オッサン兄弟と雇われ人のおばさんがシニカルで コミカルで じんわりで ほんわり みたいな系
こういう系統弱いのよ 本当勘弁してよLilicoのヤツー!(言いがかり)毎回この映画紹介には踊らされてますよ チクショウめ!
同じ日にラジオでもこの2作品がオススメ映画として紹介されていて もうすっかり「見たい」モード全開になってしまったのでした

そんな訳でル・シネマ

朝一は11:20だったので 一度新宿で寄り道をして前売チケットを買ってから行くことにしました カードと特別割引券の併用でどの券も300円引きで買える奥の手を妹が持っているのです
行きつけのプレイガイドでいつものようにカードと割引券を出して前売を買おうとしたら「本日ご覧になりますか?」と訊かれたので「…はい」と答えたら「でしたらレディースデーの当日券でご覧になった方がお安いですよ」と言ってくれました

あ?そうか今日は水曜日だ

だったら渋谷へ直行でも良かったな〜と思いながら映画館まで来てみたら「当日券は1800円です」と言われたので「レディースデーではないんですか?」と尋ねたら「当館ではレディースデーのサービスはしていないんです」とのお答え

がが〜ん!わざわざ新宿寄ったのに何てこった!!

ショックを受けていたのは私よりも妹の方で 1800円で見るのは癪だったらしく一旦受け付けを離れ憤慨していました 確かにそりゃないよねプレイガイドのお姉さん(苦笑)でも実は私 チラっと記憶に「ル・シネマはレディースデーがない」とあった気がしたので強いことが言えませんでした

サイトとかには明記されているハズだし そのことを売場で思い出していれば「その館ってレディスデー対応してますか?」って訊けたでしょ 訊かれればお姉さんだって気付くなり調べるなりしてくれたと思うんですよね 単館上映で有名な館だから

この失敗は一概にあの人だけを責められまい(苦笑)

「確か109にぴあがあったよ 割引券が対象の店かどうかわからないけど 当日券で見るよりは前売り買った方がいいでしょ」
と妹の肩を叩き まだ開場まで時間があったのでサクっと109まで引き返しました ラッキーなことに割引券が使える店舗だったので 前売り価格の1500円から更に300円引いてもらって 1200円でチケットGET! 当日券と600円も違います これは確かに大きい(^^;)

本来なら「48」の整理番号がもらえるハズでしたが 引き返して戻るまでの間に「76」まで番号が進んでいました 会場のキャパは150弱 ちょうど真ん中くらいの番号ですか

単館によくある完全場番号順入場なので上映の15分前にはロビーに集合 散らばっていた鑑賞客が一堂に揃います
入口は2ヶ所 10番ずつ呼ばれて入るので お互い入る口を別にして手近に連席を確保するという算段を実行しました 通路は縦に2本あるのみなので 向こう側に行こうとしたら最前列とスクリーンの間まで行かなくちゃいけないのです 後ろはギリギリまで席があるので一旦扉を出ないと回り込みは不可能です 2手に分かれて正解でした(苦笑)

真ん中の番号でも既に並んで席を取るのは微妙な感じでした あれ以上番号が遅かったら連席取れなかったね多分 危ない危ない

さて映画です

『ベルリン、僕らの革命』
いきなり総評から言っちゃいますと 面白かったです!
ブリュールくんがどうこうってことじゃなくて 話の内容というか テーマが興味深かった 人間はもっと考えなくちゃイカン

導いた答えの正しさはさしたる問題ではなく 或いは結論が出ても出なくても 正しいと思う答えを探し 考え 行動しつづけることが全てであって 考えることをやめたらそれは 革命の終わり意味するのだ

ってことなんじゃないかな と 思いましたよ 『THE EDUKATORS(教育者)』という英題がついていますが 邦題の『ベルリン、僕らの革命』よりは内容に沿った知的なタイトルだと思いました あんまり街中でどうこうしてる映画じゃなかったので『ベルリン』を取って『僕らの革命』だけでも良かったような気が… まぁドイツ色出したかったのかも知れないので深くは問いますまい
常々思いますけどタイトルって大事ですよー 特にミニシアター系は頑張らナイト(苦笑)
ちなみに原題は『DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI』 読めぬ!

主人公ヤンは普段何をして生活費を稼いでいるのか
親友ピーター役の子は苦手な顔だけどスタイル良かったし細い割にいい体してた ちょっとドキv
元々ピーターの彼女で途中からヤンに惹かれてってしまう女の子ユール 都合の良い我儘っ娘にも見えたけど そんな嫌じゃなかった 地味目な顔立ちが良かったのかな? 細過ぎず太過ぎず抱きごこち良さそうな女の子体型 ぬ 可愛いのかも…(おい)
ブルジョワのオッサンは『グッバイ、レーニン!』でブリュールくんの父親役してた人だった いい味出してます
最後のオチは オッサンが良い奴か嫌な奴か 解釈によって分かれると思うんですがアレってわざと濁してあるのかな?
小気味良ラストが爽快でした

何つーか こう 「瑞々しい作品」 だったと思います
 

『ジャッジメント・イン・ベルリン』1989年/アメリカ

 


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