カタルシス
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2003年12月06日(土)  タマシイ限界音 

ええ 観て来ましたとも『ラストサムライ』

封切り日に観るなんて予定はなかったんですがね チケットは随分前から手配してありましたし 渡辺謙の時代劇を愛して止まない私には 誘惑のキツ過ぎる前評判だったもので
ええ 負けましたとも 誘惑に!

主演のトム・クルーズも確かに良かったんですけれど やっぱり役者に寄った見方をしたら断然 謙さんの独壇場だった訳で 何だかもうオスカーでも何でも持ってってくれ!って感じの熱演に感服しました あれで英語がカラッきしできなかったなんて信じられない“表情”でした
この出演をきっかけに随分と英語が上達したようで インタビュー等英語での問いかけにキチンと自分の言葉を英語で返す謙さん それこそ勤勉努力のもののふの姿!(>w<)

制作面で言うならスケール感
軒並みや遥々たる遠望の再現は 実際に建てて作った部分CGで補った部分 どこをとってもハリウッドならではの出来栄えで 同じものを日本で作れと言っても絶対に無理
そもそもあれほど広く尚且つ自然を残した土地がないって話
それにしてもニュージーランドは 中つ国があったり維新直後の日本があったり どんな状態なんだろうか…

筋書も外国人が書いたものとは思えないくらい 日本の曖昧さや複雑な人間関係が描かれていて ここまでのモノを作られちゃ日本の時代映画の立つ瀬がねーな って印象が色濃く残った
だって最近の時代映画 ちょっとヒドい 最近っていうか昔から設定無理くりしてる作品が多いんだけど(苦笑)
「やられたな」って感じ

渡辺謙演じる勝元が枢密院の参議なのに反逆者視されてるって設定はスゴイと思う モデルが西郷隆盛と聞いて半端に納得したけど 真田広之の役が桐野利秋(中村半次郎)ってのはイメージできんかった また彼らと敵対する大村は初め大村益次郎の“大村”なのかと思ったら見た目は伊藤(博文)っぽくて一体何者なのかと思いきや モデルは大久保利通・木戸孝允・品川弥次郎らの取り合わせだったと解って なるほどそんな風にも見えたなと感心した 英語が堪能で(木戸?)ちょろっと黒さのある政治家で(大久保?)鉄道を経営している商人で(品川?)
特に木戸・大久保は西郷と政治的に対立する位置にいたからね
…本当に外国人が設定したのか?これ(汗)
それでもやっぱり明治のあの時代にあの武士はどう考えても不自然だ もうちょっと初期明治ならまだ解ったんだけどな 西郷だって西洋式の戦い方してるしさ 旗竿背負って鎧兜は流石に無理がある


個人的に驚いたのはビリー・コノリーの出演 彼が出てるって全然知らなかったから 出てきた時は「似た人だな〜」なんてボンヤリ思っちゃって エンドロールで名前を確認して声にならない悲鳴をあげたワタクシ

ああ こんなところでマクマナス父に会うとは… びっくりした
※コノリー氏は『処刑人』で主人公兄弟の父親役をしています



今日封切りの『ファインディング・ニモ』ではウィレム・デフォー氏が熱帯魚の声をあててるし(2ヶ月前にそうと知りチケットを手配した馬鹿がここに居る…) 裏楽しみの多い作品が揃ったなぁー(笑)

あとチケット確保してるのが『イン・アメリカ』
チケットないけど『グッバイ・レーニン』も気になるな あと『ミトン』は絶対観てやる

劇場予告で見たブラピの『トロイ』 オーランド・ブルームがダメ王子役で出るって聞いてたけど 彼はつくづくコスものが似合う 引き換えブラピの方は顔が現代的なんで歴史モノにはあんまり似合わないことが解ったぞ 彼自身はカッコイイと思うけど 衣装が似合わないんだってば(苦笑)

『タマシイ限界音』グルタミン


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