カタルシス
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『パパってなに?』というロシア映画を観ました 2000年の秋に日本でも公開された映画です
原題は『Bop』 英題だと『The Thief』 その意味は
「泥棒」
直訳すると全然『パパってなに?』って感じじゃなくなるんですけどね(^^;) 内容を見れば視点を変えてつけた邦題なんだと思えなくもない
『泥棒』というタイトルにはちょっと直接的過ぎてどうなんだろ?と思う部分が大きいのですが 物語の全体を考えると これで良いのかな これが良かったのかも知れないな とも思えてきて 逆に邦題がこぢんまりとした狭世界の名に見えてきました 監督だって大切な作品にむやみやたらな命名はしないでしょうから これはこの原題に込められた意味を知るべきなんだろうと思います
主人公は6歳の少年サーニャ 父親が戦争で死んだ後に生まれたので父という存在を知りません 若く美しい母親に連れられて 戦後の荒れた土地から土地へと旅を続けていく中で 一人の男と出会います…
その「男」が何者なのか 何かに成りえるのか
物語は成長したサーニャが自分の体験回顧を語る形で進んでいきますが 語りは声のみで 映像はずっと6歳のサーニャを追っています
これ以上書くとネタバレになりそうなので 続きは語らないでおきましょう 機会があったらで良いので 観てみて欲しいと思う映画でした ☆『ニュー・イヤーズ・デイ』と並ぶおススメ度!
おすすめ点は1から10まで サーニャ です サーニャが可愛い とにかく可愛い! そして何気に演技派です!!! 6歳のサーニャ独壇場 といった映像展開でした
いや 母親役も 男役も 見事な俳優さんなんですけどね… 男の子がとにかく良くて 気が付けば口から出るのは「かわいい〜…」の一言 子供ってだけである種卑怯とも思える映画界のセオリーですが ちょっとこれは一見の価値ありな子役でした ぜひぜひ機会があったらお試し下さい
サーニャは最後 12歳の姿で物語を締めくくるのですが この12歳の子も綺麗な子でビックリしました 6歳のあの子が育ったらあの顔になるか?と言われたら 少々表情に陰りのある寂し気な少年になっていましたが その間の彼の身の上を考えれば ああ育つのもありかな と思えたし 顔立ち自体はお互いにそれほどの違和感はない子達だったので “少し大人になったサーニャ”として すんなり受け入れることができました
敢えて言うならちょっと端正過ぎかも知れなかったけれど(苦笑) 本当綺麗な “超”をつけてもOKなくらいの美形だったから… そんでこの美少年(12歳サーニャ)がまた雰囲気のある子で よく喋り・よく動き・よく笑い・よく泣いた6歳サーニャと相反して 台詞が極端に少なく 目で語ってくるような表情を湛え続けている子でした 最後の方の少ししか出てこないのに強烈な印象が残りました ☆プラチナブロンドに薄灰の瞳 雪のような白い肌に真っ赤な唇 マジな話ロシアの美形って男女を問わず迫力あるよねー…
しかし せっかくDVDなのにキャスト説明が 母・男・6歳サーニャの3人のみってどうなのよ? ロシア語だからエンドロールで名前を確認しても読めないし(泣)
気になるぞ〜 2人目のサーニャ!
『小さな泥棒』1988年/フランス
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