カタルシス
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2002年05月30日(木)  物欲人生 

早く帰れたので何となく新宿で寄り道。
紀伊国屋書店前・ヨドバシカメラの店頭で前々から気になっていたオリンパスのデジカメを見ていたらおじさん店員に声をかけられた。この際だから聞いてみようと思って、こうこうこういう感じのものが欲しいのだけど。と相談してみたところ、
おもむろに胸のポケットから何かを取り出して曰く
「これ、来月発売されるデジカメです。実物はまだなのでこの見本しかありませんが…」
と言って、紙製のモデルを見せてくれた。
「…薄いっスねー。」
「ええ、厚さ1cmです」
「4倍ズームですかー。」
「ええ、光学ですけどね」
「シャッター押してから切れるまでのタイムラグは…」
「ほぼ同時です0.1〜0.3前後です。」
「お、それはイイ! で、いかほどなんでしょうか。」
「29,800円です」
「?! 安ッ!」

みたいな会話をして、今なら前予約できますよ!と勧められたものの、やはり実物を見ないでは不安なところがあったので、カタログを貰って退散して来た。
今持っているデジカメはニコンのクールピクス(確か48,000円くらい)。サイズやグリップ感、解像度やズームの倍率を考慮して選んだものだし、何よりも「ニッコールのレンズ」の誘惑に負けてしまったカメラだ。決して悪い品ではないのだけれど、シャッターを押してから切れるまでに2〜3秒かかってしまうのが痛い。「撮りたい!」瞬間をことごとく逃してしまうのだ。旅行などに行って記念写真を〜とか、静物を資料用に撮りおさめるのであれば何の問題もないが、ライブの撮影にははなはだ向かない事は身に染みて解っている。ニッコールレンズの魅力は確かにあるが、瞬間にこそ得られる価値というものがあろう。
それを考えたらこのカシオ製の新製品はボタンを押してからシャッターが切れるまでのズレがほとんどないという。
おまけに4倍ズームだし。
更には超薄型&軽量だし。

一応は断ったものの、気持ちの上では買う気満々の帰り道であった。

物欲魔人降臨。


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