カタルシス
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2002年05月11日(土)  ネットと家族 

5/8付けで回線がISDNからADSLに切り替わっているので今までのままではネット不通になってしまう。ISDN用のターミナルアダプタを外し、送られてきたモデムとルーターを手引書にしたがって接続、フレッツ接続アプリケーションをインストールして、再起動をかけた。立ち上がったマシンを前に、いざ接続!と思いきや、エラーメッセージ。「あら?」NTTの接続確認用仮サイトにはアクセスできたので、配線は間違えていないようだ。と、なるとアプリケーションの設定がおかしいんだろうけど…
ここまでが昨晩の話。

何度設定をし直しても接続はいっこうにうまくいかず、そうこうするうちに朝になった。仕方がないので時間を待ってNTTのサービス窓口に問い合わせの電話を入れた。これまでの経緯を説明すると先方は
「それでしたらNTTの管轄する部分は大丈夫だと思います。その上で接続ができないのでしたら、プロバイダーさんの方で何か引っかかっているんでしょう。」と言って、詳しく説明も聞かせてくれたので、原因がNTTでないことがわかった。次はプロバイダーに電話だ。

利用しているのはSo-netなので早速問い合わせをしてみたら、存外アッサリ原因が分かった。
「ご利用コースの変更がされていないようですので、これを変えて頂ければOKです」
ホッとして、変更を依頼すると
「こちらではできないので、お客様自身でお願いします」
とのこと。ふむふむ、で、どうすりゃ良いの?
「インターネットでソネットのサイトに接続して頂きまして…」
…は?
「ご利用コースの変更というメニューがございますので、そちらで『即日変更』というボタンを押して頂きますと、数分後には変更が完了となります」
いや、だから 今ネットにつなげられなくて困ってんですけど…
「他のマシンはございませんか?では、どちらかのネットカフェ等をご利用になられるとか…」
ネットカフェ行くの?! え、自宅にあるのに? うそぉん。( ̄▽ ̄;)
と、いう訳で地元でネットカフェを探す旅に出ることになった…

新宿や渋谷だったら何軒か知っているが、接続手続きの数分間ネットするためだけに時間をかけて都心に向かうのも面倒だなぁ… と思い、自分よりは詳しかろうと弟にこの近辺に手頃なネットカフェはないか?と電話で尋ねてみた。答えは
「知らない」
何と無下な返事。その際、たまたま父が休日を持て余していたようだったのを察知し、弟宛にかけた電話で父を誘い出した。足(車)を確保!もちろんタダで頼むには忍びなかったので、「お昼おごります」と頭を垂れる。ネットカフェを探しにレッツらゴー☆

自宅から車で15分ほどの場所に『マンガ喫茶&ビデオ観賞&ネットし放題』の看板を発見した。あら、結構簡単に見つかったじゃない。と思って店へ入ると「会員制で入会金300円、ネット使用料は30分500円」とある。30分で500円?!相場知らないと思ってんのか?だいたいこんな辺鄙なところにある店の会員になってもネットが開通したら二度と来ないだろうし、何より休日の午前中から いい年そうな兄さん方がズラリと並んでビデオを観ている情景が薄ら寒かったので、何も言わずに退散させて頂いた。

こうして探してみると、本当に全然ないもんだなぁ…と思って地元をぐるぐる。都心だから需要があるのであって、こんな都下の小さな町にネットカフェを作ったところで利用者が見込めないのだろう。繁華街な訳ではない、ごく一般的な住宅街だもの自宅にパソコンがあればそれ使うっつーの。私自身がそうだった訳だしな…

昼も頃合いの時刻となったので、約束通りご馳走しようと店を探す。母が不在だったので弟を拾って移動を始めた。
何食べたいの? 何でも良い。
何食べたいのか言ってよ。 うーん…
話にならんなぁ。普段母の手料理食べているから 外食してまで食べたいものがないのだ。料理上手の不在はこんな形で波紋を呼ぶ。ちなみに料理上手の母から生まれた私は最近まともに料理をしない。普段ひとりでいるので適当なものばかり作って済ませる傾向にある。妹と2人でいた頃はまだ「人にふるまえる料理」を作っていたのだけれど、ひとりっちゅーのはどうもイカン。作るのが面倒になって食べない時もあるくらいだ。
…閑話休題。
ぐるぐるしていても始まらないので、目に付いた店を指さしては あれは?これは?!と聞いてみる。そのうちの1軒に弟が反応を示した。
「ステーキ食べよう」
若者だな君。まぁ良いや、朝からお茶以外口にしてなかったからお腹は空いてるし。ってな訳で親子3人でステーキのチェーン店に入ることにした。初めて見る店だったけれど『DON』だって。知ってる?

まぁ、その店でたらふく食べて、一息ついたら弟を家に送って、いい加減私も疲れて来たので最後の賭けに出ることにした。
「所沢まで連れてってー。そこで降ろしてもらえたら帰りは自力で帰るから。」
と父に頼む。所沢は地元駅2つ先、埼玉県所沢市の『所沢』。自転車でも行けるので、天気が良くて時間がある時はサイクリングがてら出掛けることがある。
ここは駅前だけだがプチ都会なのでヘタに地元を彷徨うよりは都会っぽいものが手に入るところだ。そこならカフェがあるかも知れない。もし見つからなかったら、諦めて新宿に出ようと思っていた。時刻は既に14時を過ぎている。
何と阿呆な一日を過ごしているんだろう… あ〜あ。

所沢の駅前で車を降り、あてどもない阿呆旅につき合ってくれた父に感謝の手を振る。さて、ネットカフェ ネットカフェ…
「あ。」
車を降りて約5分、あっさりカフェは見つかった。ビバ☆プチ都会! 料金も「1時間380円・超過30分毎に100円」となっていて、本物の都会ほどではないが納得できる設定だ。これを考えると、午前中見つけた店は随分と法外な値段だったんだなぁと妙に感心してしまった。 危ない 危ない。

店に入ると、1時間のうちにSo-netのコース変更、今まで見られなかったメールのチェックや必要な返信を済ませ、更に余った時間で波乗り遊びをしてみた。そこの店はマンガ喫茶とお昼寝コーナーが併設されていて、こういう場に不慣れな私には面白い場所だった。若いお兄さんがひとりで何でもこなしており、喫茶の為の料理をするのか エプロン姿が妙に可愛らしかった。
たまにはネットカフェも面白いな。と思いながら店を後にする。

帰りの道々食料品を買い込み、昼お世話になったお礼も兼ねて本家へ持ち込んで調理。私の大ざっぱな大皿料理と、母の魚料理や刺身、父が買ってきたツマミ用の揚げ物などが渾然一体となった奇妙な食卓を 何の違和感も感じず取り囲む家族4人。
食べられれば良し。
美味しければ尚良し。
こんな家風だから 人にふるまう料理がつくれなくなるんだっつーの(苦笑)
最近思うんだけど
「どんな料理が美味しいか」よりも「誰と食べる料理が美味しいか」ってのが大事よね。
ひとりは味気ないよー。一流料理出されても カップ麺出されても、大差感じなかったりしそうだ。

おっと、肝心のADSLはというと ちゃんと開通してました。
これでやっとHPの更新ができる、良かった 良かった。
紆余曲折あったけれど、終わり良ければ全て良し、で ございます。


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