カタルシス
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2002年04月12日(金)  メラメラ 

午前中 時計屋から携帯に連絡があった。業務時間内だったので出ることができず、昼休みに社用電話を使わせてもらって折り返しを入れる。その店には現在2個の腕時計を預けているのだ。

1つは私の腕時計。
職場で洗い物をするため腕から外していた時計を不注意で落してしまった。見ると針がその時間から動かないので、落した拍子に中の部品のかみ合わせでもおかしくなったかな?と思い、その日の帰りがけに新宿の時計屋に立ち寄った。

愛用していたのは英国ブランドSTORMの腕時計で、角度によって七色に反射する特殊なガラスの中に文字盤が浮いているようなデザインのものだ。妹からのプレゼントで気に入って大事に扱っていた。
修理の窓口で事情を説明すると、店員は「電池切れかも知れませんね」と言って奥の作業場へ時計を持って行く。電池交換してくれるのか?と思い待つこと少々、奥から戻って来た店員はひと言
「申し訳ありません、ガラスを割ってしまいました。」
「はぁ?」

内部の故障に関しては私に責任があるかも知れないが、無傷だったガラスの中央に見事な亀裂を走らせたのは 目の前にいるこの店員に他ならない訳だから、無論ガラスの保証は店持ちということになる。
謝ってはいたが、しきりに「何分特殊な構造の時計ですので…」と言い訳するのには少々ムッとした。
結局ガラスの修理も 内部の故障点検もメーカーに送り返しになるので時間がかかると言われ、仕方なく依頼することになった。
「故障だった場合、見積りが出た時点で連絡下さい」と伝え、自宅と携帯の番号を修理依頼の書面に明記して帰って来る。

これが2/27の話だ。

2個目の腕時計は英国で妹から預かった物。
渡英前に国内で購入したものだが、電池切れで以前この店に預けていたことがあった。それが去年の8月末辺りで、この時もメーカー送り返しだったので手元に戻るまでに時間がかかり、ひと月程戻ってこなかったと思った。
それがまた止まってしまったのだという。見れば針時計は生きているものの、デジタル表示の液晶が何も映していない状態だった。
修理から戻ってまだ一年経っていないのに また消えるとはどういうことか。
これを再び店頭へ持ち込んだのが4/7だった。

ちなみに2月に預けた時計についての連絡はそれまで一度も来ていない。
丁度良い機会だと思って、2つの腕時計に関する不信感をやんわり伝えた。
対応に立ったのが前回と違う店員だったので初めから全てを説明し、妹の時計についても「去年の8月にここで修理してもらったもの」というのを強調して預けてきた。
店員は一様の謝罪をし、私の時計に関しては「今日は休日なので業者と連絡が取れません。明日ご連絡差し上げます。」と答え、
「こちらもメーカーに送り返しになりますのでお時間を頂きます」と妹の時計を受け取った。

その一連の態度を見ていて、ああ見下されているな… と感じた。
この時計屋は修理コーナーが高級商品売り場の奥にある。
ロレックスだのカルティエ等の高額商品のケースを素通りして奥までいかなければならなく、ハッキリいって私のような小娘には場違いなところだ。
その所為か店員の態度が横柄な感じに見え、あまり気持ち良いものではなかった。
その場に同行していた花緯さんから「よく何も言わなかったね」と耳打されたくらいだ。

そんなことがあった後の今日、その時計屋からやっと連絡があった。
「明日ご連絡差し上げます」なんて言っておいて、月曜に来るハズの連絡を金曜の今日によこすというのは どういう了見だろうね。といい加減不愉快になっている。平日の午前中に携帯を鳴らす神経も理解できない。
依頼書に生年月日も記入しているのだから、常識として仕事中と考えるもんだろう?昼休みを使いたくないというのなら、自宅の留守電にでも要件を入れてくれれば良い。その辺にもカチンときていたので、折り返しを入れた。

電話の相手は2月の方の店員だった。
口ごもっているので「要件を言って下さい」と先を促すと、
「お客様の時計は今〜」と、始まった。以下やりとり。


店員:今 業者に預けているのですがガラスの在庫がないので作り直すことになってしまったんですね。でも、同じ素材が見つからなくてですね、普通のガラスでしたらあるんですが…

私:だから何ですか。

店員:ええ、ですからその… 色んな色に光る特殊なガラスだったじゃないですか。

私:そうですよ、それが売りのような時計だったんですから普通のガラスじゃイヤです。元通りにして下さい。

店員:ですが、

私:内部の故障でしたら私の責任かも知れませんけど、ガラスはそちらの責任でしょう?故障に関するお代でしたら払いますけど、ガラスはそちらで保証するとおっしゃいましたよね。

店員:ええ、全くその通りなんですがー

私:とにかく大元のメーカーに取り寄せでも何でもして下さい。内部の故障に関してはキッチリお代は払いますって言ってるんですから。で、内部はどうだったんですか?故障ですか、電池切れですか。

店員:まだ開けてないんです。開けようとしてガラスを割ってしまって…

私:そんなの知ってますよ見てたんですから。でも、それ2月の話ですよね?今まで一度の連絡もなく一体何をしていたんですか。

店員:業者に送って作り直しということになったので材料を手配しておりまして。これは言い訳になってしまうんですが、特殊な素材なもので…

私:そんなの何でも良いですよ、私は元通りにしてもらえば文句はないですから。そちらプロですよね?私は時計を直してもらいに行ったんですよ。直しに行って壊されたんです。あなたに。間違いありませんよね、その場で見てましたからね、私。それほど高額な物じゃありませんけど人からの貰い物なんですよ。とにかく何とかして下さい。

店員:はぁ…


この昼行灯のような店員とのやり取りにはイライラきてしまって、「責任者を出して下さい」と言いたかったが、その直前で「わかりました、何とかしてみます」と答えがきたので、思い留まった。
「その代わりにお時間がかかりますがお待ち頂けますか」というので、
「どうせ一ヶ月放ったらかしにされていたんですから、待ちますよ。その代わりちゃんと元通りにして返して下さいね。見積もりも取れ次第連絡を下さい。それから逐一状況の報告もして下さい。自宅は留守電ついてますから。」と言って受話器を置いた。

他に良い時計屋を知っていたらこんな店とっとと縁を切るところだが、ガラスを割った責任は取ってもらわないことには気が収まらないし、修理から一年以内で再び不調をきたしている妹の時計も無償で直させてやる。滅多に本気で怒らない質だが、これにはさすがに堪忍袋がブチ切れた。

と、ある人の名言「謝らなくて良いよ、許す気ないから」っていうの使ってみたいや。

絶対許さん。(憤怒)


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