カタルシス
DiaryINDEXpastwill


2002年03月29日(金)  Fish & Chips 

3/29と4/1はイースターのためBank holiday(国民の休日)になる。
今日はこの日にあたり、大抵の店が休業 もしくは休日時間での営業となっていた。
あらかじめ解っていた事なので『街を散歩』することにしてホテルを出る。

本日も快晴。何やら天候には恵まれているようだ♪
地下鉄で移動して ハムステッドという高級住宅街へ向かう。日本にいる時でもよくやるのだが、人様のお家拝見〜ってヤツ。勿論 外観だけね。
この一帯はハイソな人達の住まう閑静な場所で、変わったデザインのものからゴージャスな屋敷まで多種多様。中にはホテルのようなお城?まであった。
大小は様々だがどの家にも大抵庭があり、この季節は色とりどりの花が目に鮮やかで気分が和む。
以前に有名な人や位の高い人が住んでいた家には、それを証明するためか 年代と居人の名が記されたプレートが打ち付けられていて、古さが強調されていた。内装は快適に改装しても外観はイジらない、イジれない。国で決められているのだ。日本だってそのくらいして良いと思う。まぁ、石造りと違って『木と紙の家』の日本家屋は保存するのに限界があるけど、それにしたって壊しすぎだろ日本人(--;)
京都とかヒドい状態じゃん、勿体ないなー。何て、今更言っても遅いけどね。

気に入った場所で写真を撮りつつ、ただ歩き回っていただけで昼時になる。街にいるのでPUBに入って休憩しようという事になった。
PUBというと日本の感覚では夜のお店のような気になるが、意味合い的には『社交場』なので別に変な所ではない。酒もコーヒーも軽食とれるし普通に食事のメニューも用意されている。ランチはPUBで、というのはごく当たり前の風景。価格も安価なので若者の利用も多い。あとは年配紳士が友人同士でゆっくりしているようなテーブルが多かった。
英国のカフェはピンキリだし、ファーストフードは存外値が張るので お金をかけずにいられる場所としてはPUBはお手頃。チェーン店も多く、知らない土地でも割合入りやすいのだという。

今日入った店も妹がよく利用するチェーン店だったので気安く入れた。ここの売りは1杯 p49のコーヒー。(p49=£0.49≒\98) 母、感激。(笑)
食事は 2プレートで£3.98というお得なランチセットを頼むことにした。8種類くらいあるプレートの中から2種類を選んで \800弱?わぉ。

英国で一番身近な食べ物が『Chips』。
食べ物屋ならどこにでも必ずあるもの。その正体はフライドポテト☆(誰かさんが喜びそう…)
レストランで、屋台で、道端で、老若男女を問わず皆が食べる 食べる 食べる… 食い過ぎだろ!ってくらい食べる。もう、これは国民性だと思うよりしょうがない。
そんでもって ポピュラーなお食事の形態に『Fish & Chips』ってものがある。魚のフライとフライドポテトのセットのことで、お店によってはグリンピースやニンジンのグラッセなんかがちょっと添えられる。一般的にはこれに酢をかけて頂くらしいが、揚物+揚物ってどうなんだろう… 酢でバランス取りきれるんだろうか。
つくづく疑問だ。(--;)

このPUBで頼んだプレートは『ビーフラザニア』と『香草ソーセージ』の2種で、これにChipsとグリンピースがくっついてくる。2人分を3人で食べてもちょっと胸がいっぱいになった。これをちゃんと一人分食べるのって辛くない?(^^;) って感じ。何かね、量が多くて食べ飽きちゃう気がすんだよね…。
妹に言ったら「みんないつもこんなものばっか食べてるよ」だって。
うは、全てにおいて違うゼ 英吉利社会!

食事を終え一息ついたところで移動を始める。と、言っても特に目的はなかったので 何となく近場の観光スポットへ向かう事になった。
バスでの移動は地下鉄と違って風景が見えるから楽しい。普通の街並みそのものが面白く、古今中和の不思議なバランスが絶妙に取れていて感心するばかりだ。

聖ポール寺院に到着。
観覧料金を支払えば中を自由に見学できたが 時間もないし、強行して見るほどのものでもないと妹に言われ 周囲を回って見事な彫刻の数々を見上げていた。正面まで来ると何やら長蛇の列、そのくせ妙に進みが早い。階段の途中に出ていた看板には「ゴットフライデーにつき第一ホールまでの見学無料」と書かれてあった。(勿論英語で)
何だ、タダなら見ない手はないじゃんね。ってな訳で列の最後尾に付く。

公開されていたのは一番手前のホールのみで、奥の礼拝堂や階段を上がった先には立ち入り禁止の札が提げられている。先へは進めないまでも充分な迫力を感じ、天井の高さやステンドグラスの見事さには足が止まった。柱や石造りの床にも 細工がいちいち細かい。ほえ〜…
札の奥の礼拝堂に目を凝らすと、頭上を覆う鮮やかな天井画が小さく望める。「どうせだったらお姉ちゃんにはあそこの天井見て欲しかったなぁ」と妹が後ろから声をかけてきた。
そうね、確かに興味あるけれど それはまた今度にとっておきましょう。見るなら時間かけたいし、母が飽きてきているのには薄々気づいている。見る気だったらまた来るさ、と思って聖ポールを後にした。

再びバスで移動、ロンドン塔に立ち寄る。
実はここは私のリクエストで、観光の予定に入れていた。帰り道のついでだったのと、イースター中の開館時間を確認したかったので様子を見に来たのだったが、さすがは屈指の観光スポット すごい列の長さだ…。これは朝イチで来るのが無難だな〜… 今後のタイムテーブルが調整されてゆく。
すぐ隣のタワーブリッジを背に写真を撮って、またまたバスで移動。

英国の食事にちょっと飽きがきたと言い「この際カップラーメンでも良いから日本っぽいものを…」と母が要望したので、チャイナタウンに立ち寄って日清のカップヌードルを購入。『辛辣海鮮』と書いてあったので日本のものではないな、と思ったけれど 取り敢えず沈黙。だって私はそれが食べてみたかったんだもん。ニヤリ

明日は週末にだけ市が立つ カムデン・マーケットへ行くことになっていたので、早くから行動できるようにと 妹は再びホテルに泊まる。予備の枕と毛布大活躍(笑)


DiaryINDEXpastwill
kore |MAIL