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やすみ日記
梅子
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2016年10月06日(木)
「機龍警察 完全版」月村了衛

私、シリーズを順番に読んでなくて、最後に1作目のこの本を読みました。
3人の傭兵の内、姿さんの過去だけ謎だったので、これで分かるかも? と思っていたら、チラッとしか出てこなかった。

姿さん、強くて格好良いと思うのだが、女性にモテてる描写ないな。
傭兵時代も命を助けた同僚に好かれ、その兄に「弟が慕っていいのは俺だけ!」と嫉妬されて、殺されかけるという割に合わなさ。
他の元同僚も、姿さんの才能に嫉妬するあまり、誘拐してくるし。
傭兵してる人って皆、病む運命なんですかね。
誘拐された時の、連絡方法が、痛てててて! と思う。 

あと、機甲兵装で武装したプロ傭兵相手に、SATぶつけるって、兵力や戦闘能力に差が…。
自衛隊を出してはいけないのですか? SATは国に殺されたようなものなんじゃ?
SATが特捜部に八つ当たりしてくるのは、筋違いだよなぁ。
特捜部が無かったら、テロリストにやられ放題よ。

あと、解説で「持ち込み作だったので、続編を考えてなくて」みたいなことが書いてあったけど、2〜5巻読んだあとで、1作目読むと、登場人物のお披露目作という感じがする。傭兵の過去も、姿さん→ライザ→ユーリと、どんどん重くなるし。

自爆条項は、凄く面白いんだけど「ライザ! そんなに心配してくれる妹がいるのにどうしてIRAに入ったの!」と、首を掴んで揺さぶりたい気持ちで読んでたけど、未亡旅団のシーラの動機はまだしも分かる。私もシーラの立場なら全てをぶち壊したくなる。