自転車ロードレースの小説です。 思いも寄らない結末で、凄く面白かったんですが、後味が…。 登場人物と一緒で、私も「そんなことのために!?」って思いましたよ。 読んだ人の感想を、聞いてみたい本だと思いました。 文章が読みやすくて、内容がすいすい入ってきました。 ロードレースのことは何にも知らなかったんですが、分かりやすく書かれていて、興味深く読めます。 青春スポーツ小説かと思って読んでたら、ラスト近く、真相が二転三転して、うなりました。素晴らしいミステリーですね。
ロードレースって、チームのエースを勝たせるために、あえて勝ちを捨ててサポートに回る、「アシスト」という役割の人がいるんですね。初めて知りました。 この話は、アシストにやり甲斐を見いだす主人公・誓と、どんな手段を使ってでも勝ちにいくベテランエース・石尾、協調性のない孤高のエース候補・伊庭を、中心にした物語です。 冒頭は、事故の場面から始まります。誰が事故ったのかは明らかにせず、時間をさかのぼって、そこに至る経緯を描いていきます。 ベテラン石尾は、かつてエース候補を、事故で半身不随にしたことがあります。それは故意なのか? 誓も同じ目に合うのでは? それとも伊庭が? と予想させながら、話は進みます。
結末は伏せますが、誰が悪いとは言えないんですが、後味が悪いです。 誓の元カノ、香乃にはムカツキました。そんな別れ方しといて、今更彼氏同伴で試合見にくんなー!! スポーツ選手にその差し入れは無神経なんじゃー!! …あーすっきりした。 最後まで読むと、凄く重いタイトルだと思います。 この小説は、あもさんの日記で知りました。ありがとうございますv >あもさん
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