初日 最新 目次 MAIL HOME


やすみ日記
梅子
MAIL
HOME

2007年09月16日(日)
「無罪世界」木原音瀬

インディオに育てられた従兄弟を、遺産目当てに引き取った青年の話です。
正直に言って、木原さんの中でも、かなり面白くない部類に入ります…(私の中では)。
何でだろう? 心を動かされませんでした。パラネイションに似た感じで、極端に意思の疎通ができない相手との恋愛なので、最後まで「本当に気持ち通じてるか? 力のある者がない者をコマしただけと違うのか?」という納得いかない気持ちがありました。
ジャングル育ちという極端な設定なのに、それほど新鮮味がなく、その部族の社会もよく分からなかったので、いまいち感情移入できず。
両親に捨てられ、詐欺まがいの仕事をして自堕落な生活を送る主人公の気持ちも分からない…。最後、「お金もいらないから、宏の面倒をみたい」って言ったのには、ちょっと心が動いたけど。そして、弁護士の正論にはむかつきました。
言葉が不自由な人の出てくる話、これで3つ目だから、またか…って思ったのもあります(秘密、吸血鬼)。
よしながさんは、漫画は好きですが、イラストだとちょっと味気ない気がします(すみません)。